〈On-U Sound〉を率いるUKダブの総帥 エイドリアン・シャーウッドによる13年ぶりとなるソロアルバム!!
国内盤CDには、亡きリー・スクラッチ・ペリー参加曲含め3曲が追加収録!
〈On-U Sound〉を率いるUKダブの総帥エイドリアン・シャーウッドが、13年ぶりとなるソロアルバム『The Collapse Of Everything』をリリース!繊細かつ重層的なサウンドデザインと、ダブを基盤にジャンルの境界を越えて展開される冒険的な音響世界。マーク・スチュワートやキース・ルブランへの追悼の意も込められた本作は、シャーウッドの音楽人生と感情が凝縮された意欲作。ダグ・ウィンビッシュを中心に卓越したミュージシャン陣が集結。キース・ルブランの演奏やブライアン・イーノによる作曲を織り交ぜ、挑戦的かつドープなサウンドスケープを描き出す。
UKダブ界の名プロデューサー/ミキサーとして知られるエイドリアンだが、今回はミキシング・デスクの背後から前に出て、自身の冒険心に満ちたサウンドをこれまで以上に新たな領域へと押し広げている。そして、他アーティストのプロデュースと自身の作品との違いについて、次のように語っている。
「今まで何百枚も他人の作品を作ってきて、どれも誇りに思っている。でもソロ作品では、自分がすべての判断を下せるし、他の誰かを満足させる必要がない。今回のアルバムをライブでどう表現していくかも楽しみだし、多くの人が気に入ってくれると嬉しい。これは本当に良い作品だと思うんだ。」と。
国内盤CDには、アルバムに先駆けて発表されたEP作品『The Grand Designer』から、亡きリー・スクラッチ・ペリー参加曲「Let's Come Together」含め3曲が追加収録される。
発売・販売元 提供資料(2025/07/02)
On-U作品に加え、スプーンやバンダ・ベア関連仕事など、相変わらず名前を見る機会は多いものの、ソロ・アルバムは13年ぶり。いつになくメロディアスで、特にエチオ・ジャズを想起させる哀感たっぷりの旋律が随所で際立っていることは、リー・ペリーやマーク・スチュワート、そして本作が最期の録音となったキース・ルブランの訃報も決して無関係じゃないはず。ブライアン・イーノら名手たちのサポートを得てバンド主体で音を組み立て、鋭利なノイズ加工は幾分控えめです。持ち前の越境感覚を披露しつつ、引き算の美学を追求するというダブの基本にも立ち返った素晴らしい一枚。
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)
程よいペースでのリリースが続くと思ったら13年ぶり?『Dub No Frontiers』やプロデュース作品を間に挟んでいるからか何かと名前を見ることが多い彼だが、個人名義としては13年ぶりとのこと。極度にレゲエ色やダブ色をひけらかす感じが無くなって落ち着いた良質なアルバムのリリースがずっと続いているが、本作も良い意味で期待を裏切らない腰の据わった素晴らしいアルバムに仕上がっている。リー・ペリーの『Heav y Rain』でも共演したブライアン・イーノも参加。基本は生楽器の演奏に重心の重いミックスが冴える
intoxicate (C)金子雄樹
タワーレコード(vol.177(2025年8月20日発行号)掲載)