現代のUKジャズ・シーンを牽引する音楽プロデューサー/ピアニスト、アルファ・ミストによる6枚目のスタジオアルバム『Roulette』は、復讐、許し、贖罪というテーマが色濃く残る、広大なディストピアという独自のSF世界を創り上げた作品。
彼の特徴である、揺らめくキーボード、直感的なグルーヴ、自由に流れるジャズの即興演奏は健在だが、『Roulette』はスモーキーなサイケデリックさが染み込んでいる。没入感のあるこのアルバムは、拍子が軽々と切り替わる8分間のタイトル曲をはじめ、心に深く刻まれる、痛切で哀愁を帯びたメロディーによって、アルファ・ミストがUKミュージック界で最も先進的な作曲家の一人であることを強く印象づける作品となっている。
発売・販売元 提供資料(2025/07/03)
スモーキージャズの警鐘。現代UKジャズ黎明期から活躍するプロデューサー/ピアニスト:アルファ・ミストによる6th。本作は、復讐、許し、贖罪というテーマを基に、独自のSF世界で現代社会の傾向を戯画化し現実社会への警鐘とジャズを鳴らし創造されたディストピア作品。揺れるグルーヴとキーボード、脈打つドラムとベースライン、時にヴォーカルやストリングズも挿入。アルバム全編を通して堪能できる(即興)演奏はスモーキー且つサイケデリック。没入感ある拍子が切り替わる長尺曲も収録。本作でも聴かれる痛切で哀愁を帯びた音世界は、先進的な作曲家であり現代を生ける人間の直接的な音楽アプローチ。ええやんええやん。
intoxicate (C)黒田"ハイプ"朋規
タワーレコード(vol.179(2025年12月10日発行号)掲載)
現代UKジャズ・シーンをおもしろくしているピアニスト/プロデューサーが6枚目のスタジオ・アルバムを完成しました。復讐、許し、贖罪というテーマが色濃く残るディストピア世界を、揺らめく鍵盤と流れるようなグルーヴ、自身のラップなどによって物語として表現。ホームボーイ・サンドマン、タウィア、シンガー兼マルチ演奏家のカヤ・トーマス・ダイクの客演も聴きどころです!
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.503(2025年10月25日発行号)掲載)