世界のパンク・キッズよ、待たせたな。2025年夏――"パンク・ロック・キッズの良き兄貴分"グッド・シャーロットが帰ってきた!
あの頃のパンク魂を取り戻し、ロックの炎を新たに心に灯す、約7年振りのニュー・アルバム『MOTEL DU CAP』完成!
リアルで共感できるような、そして揺るぎないまでに希望に満ちたポップ・パンク・アンセムがここに!!アナログLPも同時発売!!!
ここ日本でも確固とした人気を誇る、"グッシャー"こと、グッド・シャーロット。双子の兄弟、ベンジーとジョエル率いる彼らは、「Lifestyle Of The Rich & Famous」や「The Anthem」などのヒットを放ち、21世紀のポップ・パンク・シーンを牽引してきた。1996年の結成以来、彼らは30年近く、負け犬や夢追い人、そして夢破れた者たちへのアンセムを世に送り出し続けてきた。そして2025年、彼らは偶然の産物のような瞬間を、バンド初期を思わせる最も純粋で誠実な作品に注ぎ込んでいる。その作品こそが2018年以来約7年振りとなるニュー・アルバム『MOTEL DU CAP』だ。
グッド・シャーロット待望の新作『MOTEL DU CAP』。このアルバムが生まれた切っ掛けは、遡ること2022年、グッド・シャーロットの面々がフランスの名門ホテル、オテル・ドゥ・キャップで執り行われた友人の結婚式でプライベート・ライヴを行ったことだった。シュールなまでに美しいホテル会場、場に溢れる極まった感情、そして何の思惑もない中での演奏――それがマッデン兄弟の仲に一つの炎を灯した。
「あのワイルドな、一生に一度だけという雰囲気」ジョエルは当時を振り返る。「俺たちはただ祝う為にいた、何のプレッシャーもなかった、そしてそのことが俺たちが何故、これを始めたのかを思い出させた――純粋でフィルターの掛かってない繋がりの為だ」
その夜の出来事が、余計なものを一切取り払い、音楽そのものに語らせるという、アルバムの核となったのだった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2025/06/27)
そうして完成した『MOTEL DU CAP』は、グッド・シャーロットが自身のルーツに回帰しつつ、未踏の音的領域を切り拓いた作品だ。セルフ・タイトルのデビュー作の真摯な姿勢や『THE YOUNG AND THE RESTLESS』のぶち抜くような感情にインスパイアされた本作は、ギザギザとしたリフに内省的な歌詞と反骨精神を融合させている。ファースト・シングルとなる「Rejects」は、型にはめられることを拒否するはみ出し者を祝福する、唸るような、思わず拳を天に上げたくなるようなアンセムで、アルバムのトーンを決定づける1曲だが、ここには1996年以来グッド・シャーロットの代名詞となっているリアルな率直さが漲っている。メリーランド州ウォードーフのパンク・キッズが世界で1,100万枚以上ものアルバム売上と大ヒットを記録するまでに成長し、時代を代表するポップ・パンク・バンドやセレブとしての地位を確立しても、グッド・シャーロットはずっと自分たちの感情や想いを包み隠さず表現し続けてきた。そしてサウンド的にも彼らはポップ・パンクを柱としながらダンス・パンクの要素や、内省的なダークさを探求してきた。そして今、彼らは自分たちが最も得意とすること、リアルで共感できるような、そして揺るぎないまでに希望に満ちた音楽を作ることをさらに強力に増幅させようとしているのだ。『MOTEL DU CAP』はただのアルバムではない。これは決して進化することをやめなかった、闘うことを諦めなかった、そして素晴らしい曲が全てを変えるという音楽の力を信じ続けたバンドの宣言なのだ。世界のパンク・キッズよ、待たせたな――最高最強の形でグッド・シャーロットが帰ってきた!(2/2)
発売・販売元 提供資料(2025/06/27)
胸のすくメロディーが満載で、ファンにとって待望の一枚と言っていい7年ぶりのニュー・アルバム。資料に〈自身のルーツに回帰した〉とあるように、バンド初期の快活なサウンドを取り戻し、そこに大人びた表情を加え、パンク・キッズの表情も忘れない野心作だ。ミッドテンポの楽曲を中心に据え、破顔一笑のポップセンスを鮮烈にアピール。自然と歌って踊り出したくなる昂揚感が詰まっている。ウィズ・カリファを迎えて穏やかなラップで迫る"Life Is Great"、ロイヤル・ブラッドを思わせるデジロック"Bodies"、そして、バラード調の"GC Forever"では感涙のエンディングを迎える。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.502(2025年9月25日発行号)掲載)