米アトランタのガレージ・パンク・バンド、ブラック・リップスの新作が完成。DIYジャンルを駆け巡る40分間のロックンロールの旅『シーズン・オブ・ザ・ピーチ』、リリース。
Black Lipsが、最新スタジオ・アルバム『Season Of The Peach』をリリースする。14曲を収録したこのアルバムは、ガレージ・ロックとニューウェイヴ・ポップが出会い、不満を抱えたカントリーと壮大な西部劇のサウンドトラックが融合するなど、DIYジャンルを駆け巡る40分間のロックンロールの旅だ。初期Black Lipsのエネルギーとスピリットを捉えつつ、ソングライティングにも新たなアプローチを試みている。バンドは、レコーディング・セッションにおいて、ドラマーのOakleyがキャッツキル山地に設置した新しいスタジオ、Sound At Manorの牧歌的な環境にこもった(Oakleyが2020年にスタジオを建設して以来、初めてのアルバムとしてレコーディングされた)。この環境の中で、バンドは都会の生活から離れ、アナログ・テープに自分たちの音楽をレコーディング。これは、自発性を受け入れ、Black Lipsのライヴのエネルギーをレコードに収めるという彼らの探求の一環であった。
発売・販売元 提供資料(2025/07/08)
アトランタ発のガレージ・バンドによる11枚目のアルバムは、ローファイかつサイケデリックな音像が新鮮だ。山地で録音された環境も手伝い、自由闊達な歌声と演奏を楽しめる。60年代の文化や音楽から影響を受けつつ、オモチャ箱をひっくり返したようなガチャガチャ感や無垢な遊び心も満載。次はどんな曲が来るのかとワクワクしながら聴き終えた。リピート必至の中毒作。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.503(2025年10月25日発行号)掲載)