Jozef Skrzek(b/key/vo)、Apostolis Anthimos(g)、Jerzy Piotrowski(drs/perc)により'71年結成、解散/活動停止を挟みつつ現在も活動を続けるポーランドのプログレッシヴ・ロックシーンを代表する名バンド、Supraphonレーベルより当時チェコスロバキア国内のみでリリースされていた'78年作がポーランド:GAD Recordsより'25年再発!
同時期に録音/発表された『ZE SLOWEM BIEGNE DO CIEBIE』と同じく、20分近くに及ぶ2つの大曲"Wolanie o brzek szkla"Odejscie"のみで構成されたメロディアスなジャズ・ロック大作。Jozef Skrzekのポップ・センスが溢れ出たリリカルで幻想的なボーカル・パートと、焦燥感を煽るJerzyの高速ドラミングが先導してゆく、緊張の糸が張り詰めるインスト・パートとのコントラストが強烈な印象を残す"Wolanie o brzek szkla"も流石の内容ですが、Apostolisが奏でる枯れた味わいのブズーキを皮切りに、トライバルなパーカッションが運んでくるアーシーな香り/SBB得意のファンキーなグルーヴ/スペーシーなシンセが描く抽象的音空間がそれぞれ節操なく繋がれてゆく、構築性というよりも個々の音の面白味を探求したといえる実験的な作風となった"Odejscie"は数あるSBBの楽曲の中でも特にユニークな一作。前記した『ZE SLOWEM~』同様、初期のアグレッシブなジャズ・ロックから以降の作品で本格的に開花するシンフォニック・ロックへと移行してゆくこの時期のSBBならではのパワーとアイデアが詰め込まれた名作です!
ボーナストラックとして、本作のセッションで録音されたオリジナルアルバム未収の'77年シングル曲"Bitwy na obrazach"Ucisk w dolku"を含む全4曲を追加収録。
発売・販売元 提供資料(2025/07/07)