現在は〈International Feel〉などからリリースを重ねるSteve Cobbyと、同じくミュージシャンで、現在はリンカーン大学でサウンドプロダクションの講師をしているDavid McSherryの2人がコンビを組み、イギリス・ハルを拠点に90年に結成。数々の名曲を生み出した後、2006年に静かに活動を終了したものの、長いスパンを経て2020年に再結成した、ダウンテンポ/フューチャージャズの偉大なる先人、FILA BRAZILLIA。
彼らの数あるディスコグラフィの中でも、最高傑作に挙げる人も多い1995年の2ndアルバム"Maim That Tune"が、リリースから30周年を迎えたことを記念し、初のリマスターを加えヴァイナル・リイシュー!!
1年ごとに常に新しいスタイルが生まれていた、90年代のクラブシーンの過渡期の中で傑作と称されることも納得する、無駄のない洗練されたアレンジメント。当時のカッティングエッジだったトリップホップや、アトモスフィック・ドラムンベースと同じく、ジャズやファンクなどのルーツにあたる音楽の一部をAKAIのMPCでサンプリングし活用したためか、その2つのジャンルに近しい雰囲気も持ち合わせつつ、FILA BRAZILLIA特有の多様なジャンル、エレクトロニックとアコースティックの融合がゆったりと揺蕩う作風はすでに健在しています。
心地よいブレイクビーツとエレクトリックピアノのサウンドで一気に世界観に引き込まれるオープニングトラック"Dave Yang & Steve Yin De-Swish T' Swish"、途中で店舗を変化させドラムンベースと接続する"A Zed And Two L's"、トライバルなパーカッションと浮遊感を高めるコードワークが過不足なく組み合わさった"Leggy"、このアルバムのハイライトといえる、ストリングスとファンキーなグルーヴラインの"At Home In Space"、アルバム中唯一の、初期プログレッシブハウスナンバー"Slacker"、思わず息をのむ、中庸な緊張感を生むブルースやジャジーの要素を併せ持ったダウンテンポ"Harmonicas Are Shite"など、珠玉の9曲を収録。
リマスタリングは、ロシアのマスタリングエンジニアSergey Lugininが担当。2015年に初のヴァイナル・リイシューが行われましたが、リマスターは今回が初。2015年盤は既に高額な一枚となっているので、この機会にぜひ。色褪せることのないダウンテンポ傑作、大推薦です。
発売・販売元 提供資料(2025/07/18)
Experimental technoheads Fila Brazillia really mix it up on Maim That Tune, constructing various takes on techno, including elements of spaghetti Western, hip-hop, house and African music. ~ John Bush
Rovi