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構成数 : 1
【書評】
「「肝臓も,診てみようかな」と思えるように―本書が開く,新しい入口」
肝臓病を専門とする医師が減りつつある今,若手医師にとって「肝臓を診ること」が遠ざかりつつあるのかもしれない.数値は多く,疾患は複雑,患者の背景も多様.そんな"肝臓診療アレルギー"を抱える若手にこそ手にとってほしいのが,本書である.
タイトルにある「ゆるっと」という言葉に,まず戸惑うかもしれない.だが読み始めてすぐに,これは"軽さ"ではなく,"読みやすさへの徹底した配慮"だと気づかされる.
まず目を引くのは,その語り口のやさしさだ.難解な医学知識をかみくだき,身近なたとえやユーモアを交えて伝える工夫は,まさに"ゆるっと"という言葉のとおり.堅苦しい専門用語ではなく,臨床現場で交わされるような語りで進んでいく本書は,教科書とは異なる"記憶に残る肝臓学"を提供してくれる.
しかし「ゆるい」だけではない.本書の中心にあるのは,「肝臓病に苦しむ患者さんが健康に過ごせる手助けを,最高の形でできるようにする」という,明確な医療者としての使命感だ.構成は4部,「まずは,肝臓を知る」「肝臓を診る」「劇的に変わった肝臓病治療」「肝疾患患者はここにいる」.基礎から診断・治療,社会的背景までを一冊に詰め込みながら,決して圧迫感を与えない.
とくに第2章「肝臓を診る」では,ALT・ASTの意味の理解や,Fib—4の解釈,画像診断のコツまで,臨床で明日から使える知識が丁寧に詰め込まれている.初期・後期研修医にとって,「肝臓の数値が気になるけど,どう踏み込めばいいかわからない」場面で,本書は手を引いてくれる.
さらに注目すべきは,「患者の声」が本書のもう一つの核であること.肝疾患患者がどこにいるのか,どう孤立しているのか.著者は医療の枠を超え,社会のなかにいる患者の姿をも照らし出す.単に治療法を教えるのではなく,支える視点をもつことの重要性を,本書は静かに,しかし確かに訴えている.
診療技術と同時に,"診るまなざし"を育てる本書は,医療の入口に立つ若手にとって貴重な地図となるだろう.読み終えたあと,肝臓という臓器に対して,どこか親しみのような感情が芽生える.これは専門書や解説書にはなかなか得がたい読後感だ.「むずかしいことをやさしく,でもちゃんと」この姿勢こそ,若手医師が学ぶべき"伝える医療"の原点なのかもしれない.
「肝臓は,ちょっと難しそう」.そう思ってきたすべての医師に贈りたい.
"ゆるっと"読めば,"しっかり"わかる.肝臓診療の新しい入口が,ここにある.
臨床雑誌内科137巻1号(2026年1月号)より転載
評者●小尾俊太郎(帝京大学ちば総合医療センター消化器内科 教授)
【序文】
みなさん,こんにちは! 本書を手に取ってくれてありがとうございます.
本書は医師になってから5 年目以内くらいの初期・後期研修医の先生を対象に,肝臓とはどんな臓器か,肝臓にはどのような病気があるのか,それに対して,現在日本でどのような検査・治療を行っているのか,ということを紹介しています.
「ゆるっと」とタイトルにあるように,肩ひじ張らず,気楽に読んでもらえればと思います.筆者がゆるい人間なので,どうしても書いたものもゆるくなってしまいます.ご容赦ください.リラックスして読,...
肝疾患に関する知見を簡潔かつ分かりやすくまとめた入門書.肝臓とはどんな臓器か,どんな疾患があるのか,またどのような検査,治療が行われているのかについて,初学者が押さえるべきポイントを著者ならではの肩ひじ張らない語り口で平易に解説している.楽しく読み進めながら,肝疾患に関する幅広い知識を身につけられる一冊である.
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年08月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524228584 |
| ページ数 | 168 |
| 判型 | A5 |

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