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フォーマット 書籍
発売日 2025年07月22日
国内/輸入 国内
出版社春秋社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784393333914
ページ数 600
判型 46

構成数 : 1枚

緒言

第1章 プロパガンダの特質
I 外面的特質
個人と大衆
総力プロパガンダ
プロパガンダの持続と継続期間
プロパガンダの組織
正しい実践

II 内的特質
心理領域の知見
社会の基礎的潮流
今日性
プロパガンダと優柔不断な者たち
プロパガンダと真実

III プロパガンダのカテゴリー
政治プロパガンダと社会学的プロパガンダ
煽動のプロパガンダと統合のプロパガンダ
垂直的プロパガンダおよび水平的プロパガンダ
合理的なプロパガンダと非合理的なプロパガンダ

第2章 プロパガンダの成立条件
I 社会学的条件
個人主義社会と大衆社会
世論
コミュニケーションのマスメディア

II 人間に関する、プロパガンダの客観的条件
平均的生活水準の必要性
平均的文化
情報
イデオロギー

第3章 プロパガンダの必要性
I 権力側にとってのプロパガンダの必要性
近代国家のジレンマ
国家とその機能

II 個人にとってのプロパガンダの必要性
客観的状況
主観的条件

第4章 プロパガンダの心理学的効果
心理的結晶作用
プロパガンダによる自己喪失
プロパガンダがもたらす精神分離
プロパガンダの必要性の創出
心理効果の曖昧性

第5章 社会・政治への影響
I プロパガンダとイデオロギー
伝統的な関係
プロパガンダとイデオロギーの新たな関係

II 世論の構造への影響
世論の構成要素の変化
意見からアクションへ

III プロパガンダと集合体
集団の仕切り
政党との関係におけるプロパガンダの影響
労働界への影響
キリスト教への影響

IV プロパガンダと民主主義
民主主義にとってのプロパガンダの必要性
民主的なプロパガンダ
国際的プロパガンダの効果
国内向けプロパガンダの影響

付録I プロパガンダの効力
I 効力測定の難しさ
目的をとらえる難しさ
メソッドの不適格性
II プロパガンダの無効性
III プロパガンダの効力
IV プロパガンダの限界

付録II 毛沢東のプロパガンダ
I 戦時中――一九二六年から四九年
教育
組織化
II 一九四九年以降
教育
統率
III 洗脳

補遺I 疎外をもたらす情報
1 社会の中の情報
2 情報が提供される世界への組み込みによる疎外
3 社会システムへの統合による疎外

補遺II 情報と専門技術システム
1 コミュニケーションの研究――モデルと限界
2 次元が異なる二つの情報――実存的次元と構造的次元
3 情報受け取りの枠組み
4 異なるタイプの情報の干渉
5 情報の歪曲という現象
6 言葉の不在、もしくは拒絶された言葉



解説エッセイ「個人として生きるために」(武田砂鉄)

訳者あとがき
参考文献
索引

  1. 1.[書籍]

警戒せよ。あなたの「態度」など、いとも簡単に操れる。

プロパガンダに政治体制の違いはほとんど影響しない。そして、すべて人間は、プロパガンダに晒されている。スターリンのソ連、毛沢東の中国、ヒトラーとゲッベルスのドイツ、アメリカ、そしてフランス……ありとあらゆる国家・体制のプロパガンダを正面から分析した「社会学の金字塔」。政治だけではなく、人々の生活水準にもプロパガンダが機能するメカニズムを見ているエリュールは、社会学のみならず、心理学からもプロパガンダという現象・技術にアプローチする。どのように/どのような個人が国家や体制に奉仕していくのか、プロパガンダの機能について分類しわかりやすく解説した、社会学研究の草分け的存在。

解説エッセイ「個人として生きるために」武田砂鉄


「ジョージ・オーウェルのどの悪夢小説よりもはるかに恐ろしい一冊」――「ロサンゼルス」紙

〈付録〉プロパガンダの効力/毛沢東のプロパガンダ

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