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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2001年09月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 学文社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784762010668 |
| ページ数 | 288 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
1996年のリプリント版に対する序文
序 文
第1章 道案内
1.フリードリッヒ・ハイエク
2.経歴
3.ハイエクの知的貢献
4.オーストリア学派
5.擬似科学的な厳密性と計量法
6.ハイエクの経済学
7.中立的貨幣
8.資本
9.景気循環
10.国際貨幣秩序
11.ハイエクと現代自由主義
12.オーストリア経済学の復活
第2章 自由と法
1.知識と合理性
2.自由と自生的秩序
3.自由の意味
4.理性、自由、および正義
5.理性と「設計主義的」合理主義
6.組織
7.コモンローと立法
8.民主主義と憲法
第3章 自由と市場
1.財産の優先性
2.近隣効果
3.産業化された労働力
4.芸術、文学、および文明化された価値
5.資本主義と社会秩序
6.公的部門と課税負担
7.社会福祉給付
8.社会的正義と中央計画化
9.自由、功利主義、および自由市場
第4章 経済科学と社会科学
1.情報の解釈
2.社会科学と自然科学
3.客観的知識と主観的知識
4.科学主義
5.歴史主義
6.経済的事実と経済理論
7.経済問題と経済分析
8.均衡
9.知識の分割
10.経済計画化の水準
11.競争の意味
第5章 社会主義計算論争
1.古典派経済学
2.マルクスの資本主義批判
3.資本主義と経済計算
4.マルクスに対するミーゼスの反撃
5.社会主義と経済計算
6.制度
7.自由と経済システム
第6章 中立的貨幣と貨幣政策
1.中立的貨幣
2.中立的貨幣の概念
3.貨幣政策の目標
4.自然利子率
5.強制貯蓄と自発的貯蓄
6.ケインズ:追加面
第7章 資 本
1.生産要素としての資本
2.オーストリア資本理論
3.資本投資収益
4.資本の多様性
5.投資、分業、および技術進歩
6.資本の諸相
7.資本理論論争
8.投資、産出、および資本価値
9.資本投資のシミュレーション
10.資本とマクロ経済学
第8章 景気循環
1.景気循環の性質
2.資本主義的生産方法
3.利子率効果
4.銀行信用貨幣と投資の累積的過程
5.短期的(長期的)過程から長期的(短期的)過程への転換における非対称性
6.不況時の政策
7.相対価格効果
8.相対価格効果の例証
9.新たな貯蓄と新たな信用
10.避けられない不景気
11.結 論
12.補 遺
第9草 国際貨幣か国民貨幣か?
1.貨幣史概論
2.貨幣的国家主義
3.国際貨幣取引
4.貨幣改革
第10章 貨幣の市場規準
1.貨幣的規律
2.貨幣とマクロ経済的管理
3.私的貨幣
4.物価スライド制
5.国家通貨間の競争
6.本位
第11章 ハイエクの遺産
1.言葉と意味
2.道徳、自由、および知性
3.経済学:不確実性と予測可能性
4.有効な計画化
本書は『ハイエクの経済学』ということで、原著者のスティールは、
ハイエクの専門的な経済研究(主流派経済学のカテゴリーからすれば)である景気変動、
資本、貨幣と価格などの問題にかなりのページを割いているが、
それでも、そうした問題に関するハイエクの理解の底辺に流れている彼の社会・経済哲学を重視して、
その分析にそれと同等以上の力を注いでいる点は注目されなければならない。
なぜなら、ハイエクのライフワークは人間行為と自由社会、
あるいはプラクシオロジーと自生的秩序の統一的な理論を打ち立てることにあり、
60年以上にわたって、経済学から、認識論、法学、政治学、心理学など多岐にわたる書物を書き残し、
しかもその全分野に共通の理解が見られるからである。
すなわち、人間社会の伝統、慣習、制度といったものは人間の合理的・意識的な設計の産物ではなく、
無数の個人・集団の行為の意図せざる結果として、自生的に形成されてきたものである、というのがそれである。
本質的に競争的なプロセスに基づくかぎり、人間の事象は自然な秩序を生み出すのである。
このような自生的秩序観、そしてそれを生み出す個人的自由、一般的ルール、
市場プロセスなどがハイエク経済学の基盤にあり、すべての研究はそこから出発しているため、
まずそれらの問題に取り組むことがハイエク経済学の理解の第一歩となるのである。
すでに述べたように、近年、自由社会といわれる多くの国において、行き過ぎた干渉主義、
行政の肥大化、財政の硬直化などが見られるが、それは安易な科学主義や設計主義的合理主義の跋扈の結果であり、
もしそれが経済全体の行き詰まりや閉塞感を生み出している大きな要因であるとしたなら、
われわれがハイエクから学ぶべきことはきわめて多いといわざるをえない。
本書はハイエク経済学をハイエクの社会哲学体系全体から捉えた、
きわめて包括的にして重要なハイエク経済学研究書であるとともに、またその政策的含意をも伝える貴重な書物である。

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