エルトン・ジョンが1977年5月2日~7の6日間に亘りロンドンのレインボー・シアターで開催したレイ・クーパー(パーカッショニスト)とのライヴを収録したアルバム。エルトン本人が選曲した13曲を収録。ライヴではレアな曲が多く4曲がライヴ初披露であった(3, 9, 10, 11)。ライヴ前半はエルトンのピアノ弾き語り、後半はレイ・クーパーとの共演。当時エルトンのコンサート会場の規模はアリーナやスタジアムだったので、この歴史的な3,000人規模の会場での6夜連続ライヴは大変貴重なものであった。 (C)RS
JMD(2025/06/17)
エルトン・ジョンが1977年5月2日~7の6日間に亘りロンドンのレインボー・シアターで開催したレイ・クーパー(パーカッショニスト)とのライヴを収録したアルバム。
エルトン本人が選曲した13曲を収録。ライヴではレアな曲が多く4曲がライヴ初披露であった(3,9,10,11)。ライヴ前半はエルトンのピアノ弾き語り、後半はレイ・クーパーとの共演。当時エルトンのコンサート会場の規模はアリーナやスタジアムだったので、この歴史的な3,000人規模の会場での6夜連続ライヴは大変貴重なものであった。
2025年4月のレコード・ストア・デイには初公式LP(12曲収録)が発売された。CDにはボーナス・トラックが1曲追加収録される(13)。
<オリジナル・ヴァージョン収録アルバム>
『僕の歌は君の歌』(原題:Elton John) (1970):1,2
『エルトン・ジョン3』(Tumbleweed Connection) (1970):4
『マッドマン』(Madman Across The Water) (1971):13
『黄昏のレンガ路』(Goodbye Yellow Brick Road) (1973):7,11
『カリブ』(Caribou) (1974):5
『キャプテン・ファンタスティック』(Captain Fantastic & The Brown Dirt Cowboy) (1975):6
『ロック・オブ・ジ・ウェスティーズ』(Rock of the Westies) (1975):10,12
『蒼い肖像』(Blue Moves) (1976):3,8,9
発売・販売元 提供資料(2025/06/13)
いくつかの楽曲では、共演するレイ・クーパーのさり気なく要所を締める効果的な打楽器の音色が、演奏のクオリティを格段に高めている。特に「アイドル」と、続く「さすらいの弾丸(ロバート・フォードの拳銃) 」で聴かせる鉄琴の伴奏は素晴らしい。
1977年といえば、エルトン・ジョンにとって揚揚と吹いていた順風が止み、次の風を待っていた時機だ。決して”暗黒”ではなかったが、"飛ぶ鳥を落としていた"時代は終わっていた。しかし、ここでのパフォーマンスにそのような”翳り”は一切感じられない。むしろ瑞々しいとさえ思えるくらい、歌声は活き活きしている。
もともとエルトン・ジョンの楽曲にはピアノだけで十分聴かせる楽曲が多いのだから、このようなアコースティック・オンリーのピュアなライヴが成立することは容易に理解できるのだが、静粛な会場でのこうしたライヴ・パフォーマンスがアーカイブとして残されていたことには感謝したい。激しい曲はバンドを引き連れた大舞台で激しく演奏すればいい。「土曜の夜は僕の生きがい」を大人しく歌っても、”あばずれさん”は帰って来ないのだから。
個人的には、当時の近作であり大好きなアルバムでもある『蒼い肖像』から「かごの小鳥(エディット・ピアフに捧げる歌)」や「アイドル」という隠れた名曲が取り上げられ、収録されていることが嬉しい。
本作を聴いていると、KANのワンマン・ライヴであった“弾き語りばったり”を思い出してしまう。KANは独りでピアノと向き合って自身の歌う姿からは、シンプルに“歌を聴かせたい”という想いが伝わってきた。余計なことだが、KANはビリー・ジョエルを敬愛していたのだが、残念ながらエルトン・ジョンとは距離を置いていたみたいだ。