| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年07月31日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784000617109 |
| ページ数 | 284 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
はじめに 原爆は、誰にとって"必要"だったのか
序 章 「原爆の父」と呼ばれる男たち
三人の"父"たち
原爆開発の「動機」
科学者たちの証言記録フィルムにたどり着く
第1章 レオ・シラード 原爆開発をいち早く訴えた男――肥大化した恐怖と危機感
すべてはナチス・ドイツから始まった
ユダヤ人科学者レオ・シラード
ハンガリーからドイツ、そしてアメリカへ亡命
核分裂は爆弾につながるのか
現実的な兵器となった原子爆弾
世界が恐れたドイツの天才科学者ハイゼンベルク
恩師アインシュタインを担ぎ出す
進まない原爆の研究開発
破竹の勢いのナチス、シラードの焦燥
第2章 ヴァニーヴァー・ブッシュ 原爆開発を国家計画にした男――科学者のチカラを誇示する
兵器開発を取り仕切る科学界のドン・ブッシュ
原爆開発に立ちはだかる「もし」の壁
元素94の可能性
現実味を帯びる原爆製造 ブッシュの困惑と逡巡
動き出すブッシュ 科学により戦争に勝利する
軍産科学複合体制の基礎となった「科学研究開発局」
四二歳でMIT副学長、その後カーネギー研究所所長に転身
戦争に貢献し、科学者の地位を上げる
原爆開発はこの戦争に間に合うのか?
ノーベル賞物理学者アーネスト・ローレンス
イギリスからの報告書 「爆弾は作ることが可能」
議会を通さずに開発推進を承認したルーズベルト
「大半はまったく理解できていなかった」 物理学の非専門家ブッシュの不安
原爆開発は全力推進へ
「OK FDR」 ブッシュと大統領の特殊な関係
真珠湾攻撃で一変した空気
第3章 ロバート・オッペンハイマー 原爆を完成させた男 I――野心と自己顕示欲
理論物理学のスペシャリスト、オッペンハイマー
嫌悪されたオッペンハイマーの左翼活動
オッペンハイマーの野心と原点
「私は常に負け犬だった」 ローレンスへの手紙
他人事ではなかったヨーロッパでの戦争
オッペンハイマーの実力
マンハッタン計画の誕生
最高優先順位ではなかった原爆開発
豪腕ブルドーザー、レスリー・グローブス
戦争期間内に実現できる可能性はあるのか
バークレーでの出会い
第4章 ロバート・オッペンハイマー 原爆を完成させた男 II――ロスアラモスで掲げた"大義"
オッペンハイマーとグローブス
機密保持、管理能力への懸念
オッペンハイマーは自らの名声のために働く
人材確保のために全米を飛び回る
若い科学者にとっては絶好のチャンス
原爆開発の大義が協力を促した
ロスアラモスの誕生
「ガジェット」を作る
二つの核分裂物質が合体した瞬間に反応をスタートさせる
第5章 国民が知らない中で進んだ巨額プロジェクト
プルトニウム生産へ向けた研究
「人類の歴史における暗黒の日」
プルトニウムの大量生産
極秘・巨額開発費に疑惑の目
トルーマンの疑念
「私たちは窮地に陥るかもしれません」
イギリスとの本格的な協力体制
ソ連の原爆開発をにらんでいたイギリス
ロスアラモスに来たオッピーの"神"
人類への偉大な贈り物か、最大の惨事か
葬られたボー <...
ノーベル賞受賞者ら一二〇〇人もの科学者と空前の予算を投入したマンハッタン計画。「軍事的には不要」という軍の意見を退け原爆開発を提案・推進し、投下を主張したのはオッペンハイマーを始めとする科学者たちだった。彼らはなぜ大量殺戮に突き進んだのか。掘り起こされた肉声から「悪魔の兵器」誕生の全貌に迫る。

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