英ポスト・パンク・シーンをリードするサウスロンドンの5人組、シェイム。バンドのトレードマークであるユーモアのセンスが全編に刻印された自身4枚目となるアルバム『カットスロート』、リリース。 (C)RS
JMD(2025/06/11)
英ポスト・パンク・シーンをリードするサウスロンドンの5人組、シェイム。バンドのトレードマークであるユーモアのセンスが全編に刻印された自身4枚目となるアルバム『カットスロート』、リリース。
●プロデュース:ジョン・コングルトン(セイント・ヴィンセント、エンジェル・オルセン)
Shameは、Dead Oceansからニュー・アルバム『Cutthroat』をリリースする。『Cutthroat』は、グラミー賞受賞プロデューサ ー、John Congletonを迎えて制作された、Shameにとって最高の作品である。Charlie Steen(Vo)、Sean Coyle-Smith(G)、Eddie Green(G )、Josh Finerty(B)、Charlie Forbes(Dr)という5人の幼馴染は、まだ20代でありながら、伝説的なライブと3枚のアルバムで自分たちの実 力を何度も証明してきた。そして、新たなグラウンド・ゼロを作り上げる覚悟で『Cutthroat』に臨んだ。この煽情的な新しい展望に欠かせなか ったのが、プロデューサーのJohn Congleton(St. Vincent、Angel Olsen)だった。最初の出会いから、Congletonのうそ偽りのないアプローチ は、バンドのアイデアを合理化する指針となった。Shameのトレードマークであるユーモアのセンスが全編に刻印されたこのアルバムは、今日 の大きな問題を取り上げ、嬉々としてそれをもてあそんでいる。Trumpがホワイトハウスにいる中、ShameはブライトンのSalvation Studiosに こもり、紛争と腐敗、飢えと欲望、欲望と嫉妬、そして卑怯という何処にでも存在する影というテーマに、容赦ない視線を投げかけている。音楽 的にも、このレコードは内臓に響くような新しいアイデアで勝負している。趣味でツアー中にエレクトロニック・ミュージックを作っていた Coyle-Smithは、それまで自分が作っていたループを、Shameのために書いたものとは別のものとして見ていた。そして彼は、そうである必要 はないのかもしれないと気づいたのだ。
発売・販売元 提供資料(2025/06/10)
フリーキーかつスリリングなツイン・ギターを軸にポスト・パンク・サウンドに磨きを掛けつつ、このサウス・ロンドンの5人組はそれだけじゃ満足できなかったようだ。新境地を求める気持ちがロカビリーの"Quiet Life"、ウィルコを意識したというメロディアスな"Spartak"に結実。ポルトガル語で歌う"Lampiao"ではかの地のリズムも交えてブラジルの義賊を称えてみせる。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.502(2025年9月25日発行号)掲載)