ナイジェリア出身/カナダ育ちのプロデューサー/シンガー、デビー・フライデー。ポラリス・ミュージック・プライズを受賞した前作に続くセカンド・アルバム『ザ・スター・オブ・ザ・クイーン・オブ・ライフ』、サブ・ポップよりリリース。 (C)RS
JMD(2025/06/11)
ナイジェリア出身/カナダ育ちのプロデューサー/シンガー、デビー・フライデー。ポラリス・ミュージック・プライズを受賞した前作に続くセカンド・アルバム『ザ・スター・オブ・ザ・クイーン・オブ・ライフ』、サブ・ポップよりリリース。
●プロデュース:デビー・フライデー、ダルシー・ベイリス(ウィッカ・フェイズ・スプリングス・エターナル)、グラハム・ウォルシュ(METZ、オールウェイズ、ホーリー・ファック)
●ゲスト:ハイ・テック
デビューLP『GOOD LUCK』が2023年にポラリス・ミュージック・プライズ(カナダ版マーキュリー・プライズ)を受賞したことで、Debby Fridayはさらに奮闘することとなった。しかし、カミソリの刃の上にいるような生活は、そう長くは続かない。アルバムにともなうノンストップのツアー中、彼女は激しく体調を崩し、ストレスによる帯状疱疹となった。この経験により、フライデーは内向きにならざるを得なくなった。翌年、彼女のマネジメント、ルーティン、優先事項が変わった。ダンスフロアにおける過激で正直な自らのビジョンを実現するために、Fridayはオーストラリア人プロデューサーのDarcy Baylis(Wicca Phase Springs Eternal)を起用した。ツアーの合間に事実上の本拠地であるロンドンに戻った2人は、朝から夜中までスタジオでアイデアを出し合った。「このアルバムは、何かに向かって手を伸ばすというアイデアをテーマにしている。それは、常に太陽に飛び込むか、地球に落下するかの可能性を持ちながら、サインを見て、その衝動に従うことだ」と彼女は言う。『The Starrr Of The Queen Of Life』で、Debby Fridayは自らの声の響きを追いかけ、翼を広げて飛び立つ。
発売・販売元 提供資料(2025/06/10)
ナイジェリア生まれ/トロント在住のシンガー・ソングライターによる2枚目のフル・アルバム。2023年の処女作はベッドルームから画面越しでダンスフロアを覗いているような、どこか傍観者っぽい雰囲気がありましたが、今回はフロアへ直行。世代によってはレイヴやガバを連想するであろうサウンドを散りばめ、フィジカルにガンガン訴えかけてきます。デトロイト録音を敢行したハイ・テック客演の治安悪めな"In The Club"や、魅惑のウィスパー・ヴォイスで陶酔感を煽るドラムンベースもバッチリ。妙な小難しさが取り払われ、ここから大きな飛躍を期待せずにはいられない渾身の一枚です。
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.500(2025年7月25日発行号)掲載)