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構造的差別のリアリティ エッジをゆく/関係を書く

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フォーマット 書籍
発売日 2025年07月24日
国内/輸入 国内
出版社晃洋書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784771039681
ページ数 362
判型 A5

構成数 : 1枚

序 章 〈構造的差別〉との〈対話〉へ 山北輝裕・川端浩平
1 本書の狙い
2 「人間とは差別をする存在である」
3 実証主義批判と体験型社会学
4 〈慣習的差別〉モデルの生成過程――手紙形式の〈対話〉のなかで
5 Critical Discrimination Studiesへ――本書の構成

第1章 ジモトとレペゼン
――抑圧されている人びとの世界の記述をめぐって―― 川端浩平
1 ジモトを描くこと
2 二〇二三年九月一日――東京都庁前
3 二〇二三年三月一八日――FUNIの結婚式
4 一九七〇年代後半――ニューヨーク・サウスブロンクスと引き裂かれた正義
5 「悪い」ことはどのように描かれてきたのか
6 二〇二四年一月――「悪い」から「正しい」を問い直す
7 ジモトよ――hey hood
8 ジモトを記述する/歌うこと

コラム1 国家と民族の間、強いられるアイデンティティ
――韓国に滞在する朝鮮族を中心に―― 崔海仙
中国朝鮮族の歴史的背景
民族的アイデンティティの変化
社会的排除と疎外感
経済的要因
メディアと政治の影響
市民として共生を目指して

第2章「その場におるだけでええ」権利のために
――市民生活における外国人監視の論理に抗して―― 稲津秀樹
1 「悪い人」を決めているのは誰か?
2 「入管問題」と後期入植者状況
3 後期入植者状況の抜け道?――市民生活から「多文化共生」を再考する
4 市民生活のエッジを歩く/エッジに耳を傾ける75
5 「その場におるだけでええ」権利のために

コラム2 キンガーのガパオライス 長谷川愛

第3章 なにもしないことをする
――身体障害者の介助現場における「待つこと」のリアリティ―― 前田拓也
はじめに――一つの「到達点」から
1 重度訪問介護――「見守り」の誕生
2 障害者運動における「自立生活」とはなにか
3 聞くと待つ
4 「聞く」と状況
5 「待つ」ことと介助者の身体性
6 重度訪問介護において「待つこと」

コラム3 聴覚障害者の自立生活センター 飯塚諒
授業をサボれない
聴覚障害者の自立生活センター
「飲み会」に通訳を……?
飲み会での通訳の問題
あの時とこの時

コラム4 一期一会の学修支援 佐野市佳

第4章 異端の対話、埒外の都市
――野宿状態を経験したある女性にとっての「住まうこと」―― 山北輝裕
1 時代劇の流れる午前
2 「あの人がここにいるんだ」という驚き
3 ただ横にいる
4 アパート暮らしの「越冬」
5 訪問看護をこえて
6 泊まり込み支援
7 地域づくりとしての訪問
8 彼女は路上へは戻らなかった
9 〈埒外〉の都市

コラム5 『支援者』になった自分 川元みゆき

第5章 当事者による体験型社会学はいかにして可能か
――生きづらさを〈対話〉する社会学・試論―― 伊藤康貴
1 問題の背景――オートエスノグラフィーと当事者研究の台頭
2 ソシオグラフィと体験型社会学
3 当事者による体験型社会学やソシオグラフィはいかにして可能か
4 当事者研究としての体験型社会学
5 日常と社会学をつなぐ――まとめにかえて

コラム6 差別のある日常で希望を探す 織田佳晃

  1. 1.[書籍]

社会から教わり 社会と出会いなおす

日常のほころびに 問いを抱え、
夜がな夜っぴて 歩きつづける、
そんな〈人びとの社会学〉が、身近にある。


〈構造的差別〉とは、差別する側とされる側がおかれた社会的な関係性の複雑な布置連関によって生み出される、いわば「意図せざる差別」のことである。「人が差別をするのではなく、人の置かれた社会的立場性が差別をなさしめる」のだ。一見「差別」とは呼ばれないかもしれないけれどもやはり「差別」だと言ってよい、そんな「間隙」のリアリティを描く。

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