現代アメリカを代表するシンガーソングライター=Alex G(アレックス・G)
RCAレコード移籍後初のアルバム『Headlights』
1993年生まれ、ペンシルベニア州ハバタウン出身のAlex G(アレックス・G 本名:Alexander Giannascoli/アレクサンダー・ジャンナスコリ)は、10代の頃から自宅録音による楽曲制作を始め、Bandcampでのセルフリリースを通じて注目を集める。2014年のアルバム『DSU』でインディーシーンに衝撃を与え、以降、『Beach Music』『Rocket』『House of Sugar』などリリースし、ローファイ、インディーフォーク、実験的なポップスなど多様なジャンル織り交ぜ、独自の世界観を築く。2022年には映画『We're All Going to the World's Fair』(日本未公開)のスコアを担当し、映画音楽の分野にも進出。2024年にはRCA レコードと契約し、キャリアの新章を迎える。
今作『Headlights』は、通算10枚目、RCAレコード移籍後初のアルバムである。フィラデルフィアとニューヨークの複数のロケーションにて録音され、長年のコラボレーター、アンノウン・モータル・オーケストラのメンバーであるジェイコブ・ポートレイトとの共同プロデュースにより完成。全12曲からなるこのアルバムは、美しくも現実離れしたストーリーテリングを通じて、アレックス・Gがこれまで築いてきた"現実をねじ曲げる音楽世界"をさらに深く掘り下げた内容となっている。彼は21世紀を代表する音楽の"建築家"としての地位を確立している。
発売・販売元 提供資料(2025/06/06)
ペンシルベニア出身のシンガー・ソングライターがドミノからRCAに移籍して発表した通算10作目は、ルシンダ・ウィリアムスやニール・ヤングを連想させる。カントリーとフォークの要素が色濃く、牧歌的雰囲気を漂わせている。物悲しい響きのピアノが印象的なジャズ・ナンバー"Is It Still You In There?"など、音数を絞ったアレンジが多いのも特徴だ。
bounce (C)近藤真弥
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)