グラミー賞を受賞した、バンド史上最も美しくも深遠な3rdアルバム!
ニューヨーク・ブルックリン発の4人組バンド。コロンビア大学在学中に結成され、2008年のデビュー作『Vampire Weekend』で世界的な評価を獲得し、2010年の2ndアルバム『Contra』では全米チャート1位を獲得、グラミー賞ノミネートの快挙を成し遂げた。
2013年に発表された本作は、バンドの成熟と進化を象徴する作品。ロスタムと外部プロデューサー、アリエル・レヒトシェイドとの共作により、ヴィンテージ機材を駆使し、オーガニックで温かみのあるサウンドを追求した。内省的で深遠な歌詞と、洗練されたアレンジが高く評価され、全米チャート初登場1位を獲得した。本作は、第56回グラミー賞で『最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門』を受賞し、ヴァンパイア・ウィークエンドを世界的なロック・シーンの頂点へと押し上げた、代表曲「Step」や「Diane Young」「Unbelievers」などを収録し、彼らのポップ音楽の新たな地平を切り開いた名盤として知られている。
発売・販売元 提供資料(2025/06/06)
これまででいちばん大人びた作品。ヴァンパイア・ウィークエンドの3作目は、そんなふうに感じられるかもしれない。今回はヴィンテージ機材を多用して録音したというだけあり、そのサウンドはいつになくオーガニックでふくよか。先行公開された爆裂ロカビリー"Diane Young"のような忙しないナンバーもあるものの、全体的にはむしろ落ち着きや大らかさを感じさせる曲が多い。また、音楽的には相変わらず上品でジェントルな極上ポップスだが、アフロビートなど躍動的なワールド・ミュージックの要素が大きく後退し、いつになくどっしりとしたサウンドを鳴らしている。前2作が溌剌とした青年期だとすれば、本作はあきらかにそこからひとつ階段を登った印象。そう、早くも彼らは成熟期に突入したのだ。
bounce (C)小林祥晴
タワーレコード(vol.354(2013年4月25日発行号)掲載)