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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年07月18日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | みすず書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784622098072 |
| ページ数 | 304 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
I
私の歩んだ道
岐阜病院の思い出
ある回顧
私が私になる以前のこと
一精神科医の回顧
II
その後にきたもの――ボンの変化を手はじめに
災害被害者が差別されるとき
III
山と平野のはざま――力動精神医学の開拓者たちが生まれたころ
「祈り」を込めない処方は効かない(?)――アンケートへの答え
ボランティアとは何か
親密性と安全性と家計の共有性と
母子の時間、父子の時間
IV
手書きの習慣を保ちたい
校正について
外国語と私
日本語の対話性
被占領期に洋書を取り寄せたこと
編集から始めた私
エランベルジェと『いろいろずきん』
『分裂病と人類』について
「超システム」の生成と瓦解――多田富雄著『免疫の意味論』
書評『神谷美恵子』江尻美穂子著
ある家裁調査官と一精神科医――藤川洋子『「非行」は語る――家裁調査官の事例ファイル』
私の人生の中の本
秘密結社員みたいに、こっそり
図書館に馴染まざるの記
V
須賀敦子さんの思い出
阪神間の文化と須賀敦子
多田満智子訳『サン=ジョン・ペルス詩集』との出会い
飯田眞先生への祝辞
宮本忠雄先生追悼
『多重人格者の心の内側の世界』序文
安克昌先生を悼む
あとがき
「私の人生は、さまざまな形で私を大きく動かした人々との対人関係の集大成である」。そう記す著者が、あざやかによみがえってくる自らの「記憶」を縦糸に、思い出深い人々との出会いと別れを綴った最新エッセイ集――「これは私の第4エッセイ集ということになる。おおむねは1995年の阪神・淡路大震災以降2002年初めまでのものである。ほぼ60歳代の前3分の2に当たる時期である。あまり世に出回らない雑誌などに載ったものがおのずと集まった。小さい仕事のほうに凝るのは私の癖である」(「あとがき」より)。
これまであまり語られたことのなかった自伝的な事柄と自らの家系に連なる異能の人々についての省察。震災の傷跡からの奇跡的な復興とその問題点。癒し・ボランティア・家族について広大な地平から見通した諸論考。青春時代に心ときめかした読書体験の詳細と日本語についての透徹した考察。そして、その晩年お互い精神的に深く交歓した須賀敦子や若くして夭折した安克昌をはじめとするかけがえのない師・友人・弟子たちとの交遊。5部構成、全34編よりなる、珠玉のエッセイ集成。

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