音楽という名のアートを様々な表現方法で発信し続ける奇才、デイヴィッド・バーン率いるインテリジェンス・ロック・バンド=トーキング・ヘッズ。
当時「世界で一番魅力的なエクスペリメンタル・ロック・バンド」と称された彼らが1978年に発表した、革新的セカンド・アルバムにしてバンドにとって初の全米チャート入りを果たした名作『MORE SONGS ABOUT BUILDINGS AND FOOD』が、スーパー・デラックス・エディションとなって現代に蘇る…!
こちらは最新リマスター音源を採用したオリジナル・アルバムに加え、多数の未発表音源を含むレア・トラックを2枚のアナログ盤に収録した、2枚組アナログ盤デラックス・エディション!
80年代に時代の最先端を駆け抜け、現在もミュージカルや映画など様々な表現方法で音楽という名のアートを世に発表しつづける奇才、デイヴィッド・バーン。彼が中心となって1970年代後半から80年代にかけて、非常に強烈なインパクトを放ちながら活動したN.Y.のインテリジェンス・バンドが、このトーキング・ヘッズだ。
2024年、彼らの記念すべきデビュー・アルバム『TALING HEADS: 77』のスーパー・デラックス・エディションがリリースされ、そこに収録されていた音楽史を紐解く文献ともいうべき貴重な音源の数々に世界中が祝福したことも記憶に新しいところだが、1975年の結成から50周年という記念すべきアニバーサリー・タイミングを迎える今年、彼らが1978年に発表した革新的セカンド・アルバムにして、バンドにとって初の全米チャート入りを果たしたアルバムとなった名作『MORE SONGS ABOUT BUILDINGS AND FOOD』が、スーパー・デラックス・エディションとなって現代によみがえることとなった! この作品以降3作連続でバンドとタッグを組むこととなったブライアン・イーノが初めてプロデュースで参加したアルバムのデラックス・エディションは、まさにその後のバンドの進化における重要な瞬間を捉えたものだ。
今回リリースされるのは、3CD+Blu-rayからなる豪華4枚組スーパー・デラックス・エディション、その音源のみを4枚のアナログ盤に収録した4枚組スーパー・デラックス・アナログ盤、そしてオリジナル・アルバムとレア音源を収録した2枚組アナログ盤という3形態。スーパー・デラックス・エディションには、2025年最新リマスター音源で蘇るオリジナル・アルバム収録曲に加え、4曲の未発表オルタナティヴ・ヴァージョン音源を含む全11曲からなるレア・トラック集、そして1978年8月にニューヨークにあるエンターメディア・シアターで開催されたコンサートの模様を収録した貴重なライヴ・アルバムが収録されている。
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発売・販売元 提供資料(2025/05/30)
1977年、デビュー・アルバムに伴うツアー中にトーキング・ヘッズがブライアン・イーノと出会ったことで、この『MORE SONGS ABOUT BUILDINGS AND FOOD』の種が植えつけられることとなった。「彼のアパートを訪れたとき、彼の本棚やレコード棚にある作品が、自分たちのコレクションとそっくりなことに気づいたんだ。その瞬間、僕らはお互いに尊敬しあい、感性を共有している、といった感覚を持ったのさ。まさにこういったことのすべてが、それから続く心地よいコラボレーションの前兆となったんだ」と、ハリソンは語っている。その後すぐ、彼らは一緒に作品を作る計画が立てられたのだ。
1978年3月、彼らは陽光溢れるバハマのビーチに新たに建てられたクリス・ブラックウェル所有のスタジオ、コンパス・ポイント・スタジオでレコーディングを行う(このスタジオで最初に作品をレコーディングしたのがトーキング・ヘッズだ)。前作に伴う長期ツアーで試験的に演奏を続けたことで、新たな楽曲はすでに仕上がっていたという。「ありがたいことに、ブライアンはその時点で僕たちが素晴らしいライヴ・バンドだっていうことに気づいてくれていたのさ。それで一緒にスタジオに入ってレコーディングをする流れになったのさ。スタジオの雰囲気はとても心地よく、僕たちもリラックスしてレコーディングすることができたよ」とデイヴィッド・バーンは語っている。
レコーディング終了後、ニューヨークに戻った彼らはポラロイド写真を並べたモザイク・アートをデザインし、一際個性を放つヴィジュアルとなったアルバム・ジャケットも完成した。そして1978年7月14日にリリースされたセカンド・アルバム『MORE SONGS ABOUT BUILDINGS AND FOOD』は、バンドにとって初めて全米アルバム・チャート入りを果たした作品となり、今作から生まれたアル・グリーンのカバー曲「Take Me To The River」も全米ホット100入りし、新しもの好きなラジオ局からも大きな支持とともに、トーキング・ヘッズはより幅広いオーディエンス/ファンを獲得していった。バンドの鋭いソングライティング能力と、ブライアン・イーノによる重厚なプロダクションにメディアは感銘を受け、ニューヨーク・タイムズ紙は「1978年度を誇る最も素晴らしい1枚」と称し、ヴォーグ誌はトーキング・ヘッズを「世界で一番魅力的なエクスペリメンタル・ロック・バンド」だと硝酸している。
1975年に産声を上げ、ニューヨークのCBGBシーンから現れたトーキング・ヘッズ。彼らはモダン・ミュージックを体現しながら、アートとしてのミュージック・ビデオの存在を再定義し、音楽という名のアートを様々な形で表現する、最も影響力のあるアーティストの1組となったのだ。
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発売・販売元 提供資料(2025/05/30)
The title of Talking Heads second album, More Songs About Buildings and Food, slyly addressed the sophomore record syndrome, in which songs not used on a first LP are mixed with hastily written new material. If the bands sound seems more conventional, the reason simply may be that one had encountered the odd song structures, staccato rhythms, strained vocals, and impressionistic lyrics once before. Another was that new co-producer Brian Eno brought a musical unity that tied the album together, especially in terms of the rhythm section, the sequencing, the pacing, and the mixing. Where Talking Heads had largely been about David Byrnes voice and words, Eno moved the emphasis to the bass-and-drums team of Tina Weymouth and Chris Frantz; all the songs were danceable, and there were only short breaks between them. Byrne held his own, however, and he continued to explore the eccentric, if not demented persona first heard on 77, whether he was adding to his observations on boys and girls or turning his "Psycho Killer" into an artist in "Artists Only." Through the first nine tracks, More Songs was the successor to 77, which would not have earned it landmark status or made it the commercial breakthrough it became. It was the last two songs that pushed the album over those hurdles. First there was an inspired cover of Al Greens "Take Me to the River"; released as a single, it made the Top 40 and pushed the album to gold-record status. Second was the album closer, "The Big Country," Byrnes country-tinged reflection on flying over middle America; it crystallized his artist-vs.-ordinary people perspective in unusually direct and dismissive terms, turning the old Chuck Berry patriotic travelogue theme of rock & roll on its head and employing a great hook in the process. ~ William Ruhlmann
Rovi