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【書評】
筆者が土田先生と出会ったのは,救急医療の道にすすんだ15年前のことである.当時から土田先生はすでにカリスマ的存在であった.「重度四肢外傷といえば土田先生」と思い浮かべる方も多いだろう.これまでにも多くの著書を世に送り出してこられたが,本書は従来の著作とは趣を異にし,初期治療に特化した「四肢外傷戦略の実践書」として位置づけられる.
本書を手にとってまず感じたのは,「初期治療を担うすべての医師にとっての羅針盤である」という点である.筆者自身,軟部組織損傷を伴う重度四肢外傷を専門としているわけではないが,救命センターに勤務する以上,その初期対応にかかわる機会は少なくない.重度四肢外傷の初期治療はきわめて重要でありながら,専門外の立場では学び方や判断の指針に迷うことも多い.本書は,まさにその問いに対する明快な答えを提示している.
全編はQ&A形式で構成されており,提示される設問はいずれも日常診療の現場で誰もが一度は抱く実践的な疑問ばかりである.その問いに対し,豊富な臨床経験に裏打ちされた具体的かつ的確な回答が,平易な言葉で丁寧に示されている.単に局所治療の知識にとどまらず,全身管理を含めた外傷初期治療の本質に迫っている点が印象的である.各回答(Answer)の背後には,救急・外傷医療に対する深い洞察と確固たる哲学が感じられる.
また,随所に挿入されたコラムも読み応えがある.そこでは,土田先生自身の経験から生まれた教訓や臨床現場での思索が綴られ,読者の理解をより一層深めてくれる.知識と経験,理念と実践が有機的に融合した構成となっており,読み物としても非常に魅力的である.
本書の読者対象は,重度四肢外傷を専門とする整形外傷医に限らない.救急医をはじめ,初期治療に携わるすべての医師にとって有用であり,手術を専門家に委ねる立場であっても,初期対応を誤れば患者の予後に直結する.その意味で,本書に記された原則や心得は,初期治療に臨むすべての医療者にとって強力な支えとなる.また,これからこの分野を志す若手医師にとっても導入書としてきわめて有用である.技術を学ぶ前に理念を学ぶ,本書はまさにその第一歩を導く一冊といえる.
救急・外傷医療に十年以上携わってきた筆者自身にとっても,本書には多くの新たな発見と示唆があった.あらためて,「初期治療こそが最前線であり,もっとも重要な瞬間である」という原点を思い起こさせてくれる.診療姿勢をみつめ直す契機となったことは間違いない.
本書は,重度四肢外傷にかかわるすべての医療者にとって必読の一冊である.日々の診療の中で迷ったとき,立ち返るべき確かな指針がここにある.
臨床雑誌外科77巻1号(2026年1月号)より転載
評者●大饗和憲(広島大学四肢外傷再建学教授)
【序文】
重度四肢外傷の治療は容易ではありません.例えば,「病態診断を誤る」「治療開始時期が遅れる」「治療方法を間違える」といったようなことが起こると,患者はたちまち不幸な結果を迎えてしまいます.
患者を不幸にしないためには,重度四肢外傷に対する「標準的治療」を正しく理解した上で,それを施行する技術を習得することが必要なのですが,これは非常に難しいことです.しかし,重度四肢外傷の「初期治療」...
重度四肢外傷患者を救えるかは,初期治療にあたる「あなた」が何を考え,どう行動するかにかかっている! 骨および軟部組織損傷の評価から,洗浄・デブリドマンや抗菌薬の使用,骨の仮固定といった初期治療,専門施設への転送の判断に至るまで,「どうすればよいのか?」の問いに,最前線を切り開いてきた"先生"が答える.重度四肢外傷の「標準的治療」,さらには「奥義」へとつづく第一歩として必読の一冊.
【序文】
重度四肢外傷の治療は容易ではありません.例えば,「病態診断を誤る」「治療開始時期が遅れる」「治療方法を間違える」といったようなことが起こると,患者はたちまち不幸な結果を迎えてしまいます.
患者を不幸にしないためには,重度四肢外傷に対する「標準的治療」を正しく理解した上で,それを施行する技術を習得することが必要なのですが,これは非常に難しいことです.しかし,重度四肢外傷の「初期治療」に限るならば,それを理解して実践することはそれほど難しくありません.
治療の第一歩となる初期治療には,「早期の抗菌薬の投与」「洗浄やデブリドマン」「骨の仮固定」などが含まれますが,これらを適切に行うことができれば,損傷の正確な評価が可能となり,それに基づいた「判断」と「転送」が行えるようになります.適切な初期治療が行われないがゆえに不幸になっている患者は日本に数多く発生しています.
そこで本書では,初期治療医が「何を考え,どのように行動すべきなのか」をQ&A 形式でまとめました.この内容を習得することで,あなたも明日から正しい初期治療ができるようになることでしょう.ぜひとも通読し,そして事例に巡り合うたびに読み返してほしいと思います.きっと今までと違う初期治療をしている自分に気がつくはずです.
本書を刊行するにあたりご協力いただいた南江堂の枳穀智哉氏および千田麻由氏に深謝いたします.
2025 年初夏の札幌より
土田 芳彦
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年08月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524220762 |
| ページ数 | 152 |
| 判型 | A5 |

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