Thoughts ～戸島美喜夫×山本亜美×野村誠～

山本亜美(つぐみ)による3枚目のアルバム。山本亜美は二代野坂操壽(惠子)の考案した二十五絃箏に早い時期からめぐりあい、ピアノ、ギター、トロンボーン、尺八など、ジャンルをこえた楽器を組み合わせてリサイタルを行ってきた。そして、二十五絃箏での活動が評価され、2021年の文化庁芸術祭新人賞を受賞している。今回の収録作品は戸島美喜夫と野村誠の、いずれも二十五絃箏独奏曲。彼女が求めてきた二十五絃箏の奥深いサウンドを堪能できるアルバム。 (C)RS

山本亜美(つぐみ)による3枚目のアルバム。山本亜美は二代野坂操壽(惠子)の考案した二十五絃箏に早い時期からめぐりあい、ピアノ、ギター、トロンボーン、尺八など、ジャンルをこえた楽器を組み合わせてリサイタルを行ってきた。そして、二十五絃箏での活動が評価され、2021年の文化庁芸術祭新人賞を受賞している。今回の収録作品は戸島美喜夫と野村誠の、いずれも二十五絃箏独奏曲。彼女が求めてきた二十五絃箏の奥深いサウンドを堪能できるアルルバム。

山本亜美 Tsugumi YAMAMOTO 二十五絃箏奏者
6歳より箏・三絃を狩谷章子氏に師事。
1999年、二十五絃箏のパイオニア・二代野坂操壽師による二十五絃箏曲《琵琶行》(伊福部昭作曲)の初演を聴く。圧倒的技術と表現の広さに魅了され、その後文化庁新進芸術家国内研修生にて、二十五絃箏を二代野坂氏に師事。現在、活動の主を二十五絃箏としている。現代音楽、ポップス、即興演奏等とノンジャンルで幅広く関わる。箏と自身との一体化を常に念頭に二十五絃箏の限りなき可能性を追求している。
文化庁芸術祭新人賞受賞。
戸島美喜夫師を心より敬愛している。

戸島美喜夫 Mikio TOJIMA 作曲家
1937年名古屋生まれ。東京藝術大学楽理科に在学中、作曲家柴田南雄のもとで未来派の騒音音楽やE.ヴァレーズ作品、ミュージック・コンクレートなどの研究。この頃、友人の小杉武久らと「グループ音楽」で活動。また、小泉文夫のゼミや講義を通してヨーロッパ外の音楽に目覚める。1960年代後半から名古屋で民謡調査、作曲、評論、教育などでの音楽活動。作曲面では、響きの創意工夫を目指した《Invention Sonore》(全6曲)などの音響的作品。愛知県民謡を素材にした《三つの仕事唄》、《もどりうた》などの合唱作品。《冬の棺》、《オモニ(母)》などの舞台音楽作品。これらをもとにした《冬のロンド》や《桑摘む娘》などのピアノ作品。80年代初めに出会った高橋悠治と水牛楽団のためのスライド付き歌物語《絵とき歌ときバナナ食民地》など。

野村誠 MakotoNOMURA 作曲家・ピアニスト
1968年名古屋生まれ。作曲家、鍵盤ハーモニカ奏者、ピアニスト。高校時代に戸島美喜夫を訪ね、作曲を独学することを示唆される。場所や人との交流から即興的に音を立ち上げ、瓦、ウイスキーボトルなど土地で出会った音を奏で、出会いの感覚や体験を、楽譜にも書いていく。作品に《一人芝居〈コントラバス〉のためのコントラバス四重奏曲》(2024)、浪曲地歌《初代高砂浦五郎》(2020)、ヴァイオリンとバリガムランのための《ルー・ハリソンへのオマージュ》(2017)など。著書に『音楽の未来を作曲する』(晶文社)、『音楽づくりのヒント』(音楽之友社)、『路上日記』(ペヨトル工房)など。日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)理事。千住だじゃれ音楽祭ディレクター。
ALM RECORDS/コジマ録音