Quartet Recordsは、GDMおよびEMI General Music Publishingと共同で、アクション・アドベンチャー映画『殺し(Kill!)』(1971年)のためにBerto Pisanoが作曲し、長らく廃盤となっていた象徴的なスコアのリマスター版をリリースします。本作は、小説家ロマン・ガリー(監督は2作品のみ)が脚本・監督を務め、スティーヴン・ボイド、ジーン・セバーグ、ジェームズ・メイソン、カート・ユルゲンス、アルド・サンブレルらが出演しました。
『殺し』は、何をやっているのか分からない俳優陣と、パキスタンの麻薬やポルノの売人によるフリーランス殺人事件をインターポールが捜査するという突飛なプロットで、混沌とした作品だった。しかし、時が経つにつれ、この映画は面白くて面白いパルプ漫画のサブジャンルへと成長した。
Berto Pisano(無名のJacques Chaumontとの共同作曲だが、複数の資料によるとピサーノ自身のペンネームである可能性もある)によるスコアは特筆に値する。ピサーノの優れた才能の一つは、イタリア音楽の伝統と当時台頭していた新しいサウンドを融合させる能力にあった。『KILL!』では、作曲家はエキゾチックなサウンド、刺激的なアクションシーン、洗練されたエロティックなモチーフを巧みに融合させている。タイトル曲はソウルの女王、Doris Troyが歌い、愛のテーマではジーン・セバーグのささやきとアレッサンドローニのコーラスがフィーチャーされている。
『殺し』は、イタリアではGeneral Music(このQuartet RecordsのCDには同社のオリジナルカバーアートをそのまま使用)から、日本ではSeven SeasからLP盤で発売されました。その後、日本では3つの異なるレーベルから3回CDが発売されましたが、いずれも長年廃盤となっています。ヨーロッパでは今回が初のCD版となります。オリジナルのステレオマスターテープからChris Maloneによってリマスター・修復され、ブックレットにはMiguel Angel Ordonezによるライナーノーツが掲載されています。
発売・販売元 提供資料(2025/05/27)