SHIKA SHIKAを牽引するバリオ・リンド、南米サイケデリックハウス・シーンに登場し13年。前作『Espuma de Mar』(2022)で完全アコースティックに振り切った彼が、今作EP『ecdysis』で再び電子音楽の世界へ回帰する。オーガニックかつサイケデリックなサウンドに身を委ね、科学と自然の神秘に魅せられた彼自身の現在が色濃く映し出された最新形態!!!!
2024~2025年のライヴセットで研磨され生み出された楽曲は、アンデス・ストリングスのエフェクトや精密なパーカッション、変化し蠢くベースライン、そして催眠へいざなうアルペジオによって構成。これはカリブのサウンド、アラビアの音階、ダブケ、ヒップホップ・ビートなどのアフロ・ディアスポラ、ポスト・コロニアル以降の視点による世界の音楽からインスピレーションを受けて楽曲に落とし込んだもの。
さらに本作には、ブエノスアイレス南部トゥルデラの詩人ニコラス・ドミンゲス・ベディニ(Nicolás Dominguez Bedini)の繊細な言葉が綴られた「Los Pajaros」、宮崎出身のシンガーhouによる神話的スピリチュアルな歌声による「Higashi」がアルバム内で交わる。それはアルゼンチンと日本という対極の緯度に位置するアーティストがSHIKA SHIKA、Barrio Lindoを介して紡がれていて、アルバムの世界観を象徴する楽曲といえる。様々な要素を取り込み変化し続ける中で、変わらないアートの価値を表すニューアルバム「ecdysis」が私達に届けられる。
発売・販売元 提供資料(2025/06/02)