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PICOから始める医学文献検索のすすめ

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構成数 : 1

【書評1】
多くのハウツー本がある中で、本書は「診療ガイドライン作成」というキーワードを中心に、文献検索の基本(特異度優先)と発展(感度優先)に関してわかりやすく、かつ実践的な解説がなされているという特徴をもった、ユニークな本である。では、その内容を詳しくみてみたい。

本書は、特に医学文献検索力アップを目的として、I。基礎編、II。発展編、そしてIII。情報ソースのまとめの3章から構成されている。まず基礎編では、医学文献検索の基本的な流れ、PICO(P:patients、problems、population、I:interventions、C:comparisons、controls、comparators、O:outcomes)設定とクリニカルクエスチョン(CQ)の選定、効率のよい文献検索、そしてデータベースの選択と活用法などについてわかりやすくまとめられている。特にCQの例をあげて実践的な検索法が書かれており、臨床研究、発表あるいは論文投稿にあたっての即戦力となる。

次に、II。発展編に関してみてみよう。今の世はまさに診療ガイドラインずくめの時代である。そして、それに応えるべく本章では、診療ガイドライン作成におけるシステマティックレビューのための文献検索戦略に関し、その要点に加えて、効率を高める方法、客観的かつ再現性の高い方法などが紹介されている。さらに"実際"として、国内外の診療ガイドラインを調べるサイトの紹介(NICE、Trip、Mindsなど)や、CQの具体例をあげてCQ→PICO→キーワードへのプロセス、MeSH選定の作業などがわかりやすく記載され、適合度の高い文献が示される流れがスムーズに理解できる。これに加えて、「費用対効果」の検索について十分なページを割いて解説しているのは特筆すべき点といえる。著者らが指摘しているように、本邦の診療ガイドラインは数多く作成されているものの、費用対効果評価は少なく、今後どのようにガイドラインに含めていくかの議論を続けていく必要があるだろう。

第III章はわずか3ページであるが、有用な情報ツールがコンパクトにまとめられており、チェックリスト表も利用価値が高そうである。願わくは、表内にチェックボックスも書かれており、ユーザーがコピーして使用できるとさらにありがたい。

このように、本書は診療ガイドライン作成に従事する読者のみならず、診療や研究の現場で活躍する医療者や研究者、そしてこれらを開始したばかりのビギナーまで、幅広く活用できる秀逸の一冊である。

胸部外科72巻6号(2019年6月号)より転載
評者●北里大学呼吸器外科教授 佐藤之俊


【書評2】
南江堂からまた1冊、本文わずか144頁であるが、すぐに役に立つ良書が発刊された。まずはシステマティックレビュー初心者にぜひ熟読をおすすめしたい。診療ガイドラインのClinical Question(CQ)担当チームにはじめて参加予定の若手医師にとって、非常に重宝するものと思われる。また、初期研修医レベルから「英文検索のイロハ」を勉強するにはたいへん便利である。医学生・研修医レベルは「基礎編」からじっくり熟読をおすすめする。専門医レベルは「発展編」からでも十分に楽しめる。もちろん「文献検索」はすでに日常診療のルーチンワークである。毎日の診療でのちょっとした疑問や発見は、ただちに文献検索で確認しよう。医学中央雑誌も非常...

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ガイドライン作成における文献検索の専門家が,効率的かつ精度の高い文献検索の方法を実際の手順に沿って分かりやすく解説.ガイドライン作成はもちろん,日々の論文執筆・日常診療においても「PICO」モデルを用いて臨床課題を解きほぐした文献検索を的確に行う方法を伝授.EBMを使いこなす知識を身につけたい読者に最適の実用書.

作品の情報

メイン

フォーマット 書籍
発売日 2019年02月04日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524245796
ページ数 152
判型 A5

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