英国ロックシーンを代表する4人組オルタナティブ・ロックバンド=Wolf Alice(ウルフ・アリス)
第2章の幕開けとなる4thアルバム『The Clearing』
ブリット・アワードやマーキュリー賞をはじめ数多くのアワード受賞経験のある英国を代表するオルタナティブ・ロックバンド=Wolf Alice(ウルフ・アリス)の4年ぶりとなる4thアルバム『The Clearing』。今作は"Wolf Alice第2章"の始まりとして、70年代のクラシック・ポップ/ロックのエッセンスをまといながらも、現代にしっかりと根ざしたサウンドが特徴である。最新曲となる「Bloom Baby Bloom|ブルーム・ベイビー・ブルーム」は、ニュー・アルバムの幕開けを告げる楽曲。グラミー賞受賞プロデューサー=グレッグ・カースティンを迎えてロサンゼルスでレコーディングされた本作は、重厚なベースリフと鋭いロックサウンドが際立つ、約3年ぶりの新曲にして、バンドの新たな時代の到来を予感させる強烈な一曲となっている。『The Clearing』は人生の混沌を抜けたその先にある"静けさ"や"明瞭さ"をテーマにしており、バンドの新章の始まりを象徴する一枚をぜひ聴き逃さないでほしい。
ウルフ・アリスは、2010年ロンドンにて、エリー・ロウゼル(Vo.Gt.)とジョフ・オディ(Gt.)を中心に結成。後にセオ・エリス(Dr.)、ジョエル・アメイ(Ba.)が加入。数枚のEPをリリース後、2015年に1stアルバム『My Love Is Cool』をリリース。デビュー・アルバムにして、グラミー賞やブリット・アワード等、様々な賞にノミネートされ話題を呼んだ。アルバム収録曲「Silk」は、2017年公開映画「T2 トレインスポッティング」の挿入歌に起用される。2015年には全英チャート2位を記録し、マーキュリー賞を受賞した2ndアルバム『Visions of a Life』をリリース。2022年の3rdアルバム『Blue Weekend』ではブリット・アワードを受賞。ハリー・スタイルズ、フー・ファイターズ等のサポート・アクトを務め、世界各地で行われたフェスティバルに出演し、ツアーを行えばチケットは完売。圧倒的なライヴパフォーマンスが彼らの魅力だ。
発売・販売元 提供資料(2025/05/16)
UKロックの人気バンドによる4作目は、新たな地平への到達を告げる意欲作だ。ダーティ・ヒットからRCAに移籍、そしてプロデューサーは初顔合わせのグレッグ・カースティン。彼の裏方仕事のなかでも、かつてなかったほどバード&ザ・ビーっぽさを感じさせる音作りが敷かれており、実にウェルメイドで甘やかなポップ作品に仕上がっている。メロウな鍵盤と美しい転調を配した"Just Two Girls"Passenger Seat"、チリー・ゴンザレス的な優雅さの漂う"Bloom Baby Bloom"Play It Out"、人懐っこいグラム・ロック"Bread Butter Tes Sugar"など、どこを切り取っても名曲だらけ!
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)