〈オンライン&マケプレ〉全品15%ポイント還元キャンペーン開催期間:2025年12月25日(木)0:00~12月26日(金)23:59まで![※期間中のご予約・お取り寄せ・ご注文が対象 ※店舗取置・店舗予約サービスは除く]
書籍
書籍

役割語とキャラクター ポピュラーカルチャーをより深く理解するために

0.0

販売価格

¥
2,860
税込
ポイント15%還元

販売中

お取り寄せ
発送目安
2日~14日

お取り寄せの商品となります

入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。

フォーマット 書籍
発売日 2025年06月18日
国内/輸入 国内
出版社研究社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784327384937
ページ数 296
判型 46

構成数 : 1枚

第1章 役割語からキャラクターへ (金水 敏)
1 はじめに
2 役割語とは
3 役割語とキャラクター言語
4 「性」「年」「品」「格」の観点
5 キャラクターの属性の分類
世界(時代・場所)/身体的属性/社会的属性/行動的属性/心的属性/その他の属性/属性間の連関
6 本書の構成

第2章 キャラクターの「属性表現」
――ツンデレ、ボクっ子、無口系キャラ (西田隆政)
1 「属性表現」とは
2 ツンデレとはどのようなキャラなのか?
3 ボクっ子は本当にいるのか?
4 無口系キャラは何をする人なのか?
5 「属性表現」と役割語の違いとは?

第3章 これも役割語1
――〈西洋人語〉「おお、ピエール」 (依田恵美)
1 はじめに
2 西洋人らしさを伝える〈役割語〉
蛇々姫の「おお、ピエール」vs 気づきの「おお、蓮」/西洋人らしさはどこから来るのか/まとめ
3 「おお」か「ああ」か
4 翻訳劇に出てくる「おお+相手の名前」
日本語訳の移り変わり――『ロミオとジュリエット』から/ 調査方法/ 第一期(明治後半~戦前)/ 第二期(戦後~昭和後期)/ 第三期(平成)/ 訳し方の変遷の意味――〈西洋人語〉を成り立たせるもの
5 おわりに

第4章 これも役割語2
――キャラクター描写と社会記号資源としての日本語の文字 (松田結貴)
1 はじめに
2 役割語とは
3 日本語の文字と多重のヴォイス
4 社会記号資源としての役割語
5 役割語として機能するカタカナ
6 カタカナ表記と多重のヴォイス
7 漢字の視覚性と役割語
8 おわりに

第5章 映画『シン・ゴジラ』の役割語 (依田恵美)
1 はじめに
2 早口であることが担う人物像
『シン・ゴジラ』の台詞/「早口」とは/「早口」であることと結びつく文化的・社会的ステレオタイプ/「早口」と『シン・ゴジラ』
3 オンとオフを切り替える「です・ます」口調の使い分け
丁寧語と結びつく文化的・社会的ステレオタイプ/丁寧語と『シン・ゴジラ』
4 尾頭ヒロミの場合
5 米国特使カヨコ・アン・パタースンの場合
カヨコの人物像/カヨコのセリフにみられる特徴
6 おわりに

第6章 役割語でジブリアニメを読み解く
――『もののけ姫』を中心に (金水 敏)
1 物語の受容
物語と共感/登場人物の三分類/ 物語の構造と主人公の願望/ヒーローズ・ジャーニー/ アーキタイプについて/ 発話から見たキャラクターの分類
2 ジブリアニメと役割語、そしてヒーローズ・ジャーニー
ジブリ・アニメとヒーローズ・ジャーニー/ 『もののけ姫』のストーリー分析/ 『もののけ姫』のアーキタイプ/『もののけ姫』のせりふ/『もののけ姫』再分析/宗教戦争としての『もののけ姫』
3 この章の振り返り

第7章 役割語で小説を読み解く
――ケーススタディ:『海辺のカフカ』 (金水 敏)
1 なぜ「村上春樹」か?
2 『海辺のカフカ』の構造(1)――奇数章
3 『海辺のカフカ』の構造(2)――偶数章
4 奇数章と偶数章の関係
5 女性的な表現
6 くだけた表現
7 老人語
8 ナカタさんの発話――三人称主語
9 ナカタさんの発話――片仮名表記
10 キャラクター言語と翻訳

第8章 まとめ、および《人格》について (金...

  1. 1.[書籍]

フィクションを読み解く2つの視点!

さまざまなフィクション作品を主に役割語によって、言語学的に読み解いていく。
フィクションには、特定の人物像と結びついた言葉づかいである「役割語」(〈老人語〉の「わし」など)を使用する登場人物が多く現れる。また、役割語に収まらない個別的なキャラクター言語というべきものを用いるキャラクター(「ツンデレ」キャラなど)も存在する。マンガ・アニメ、映画、小説、ビデオゲームなどから実例を挙げ、さまざまなキャラクターの話し方の分析を通して、役割語とキャラクターがどのようにフィクションの構造と関わるかを検証する。また、村上春樹作品における役割語と翻訳の関係にも注目する。そのほか、日本語の文字・表記のキャラクター表現への寄与についても明らかにする。役割語研究の新たな展開を示す本書は、言語学に関心が高い方だけでなく、ポピュラーカルチャーをより深く読み込み、楽しみたい方にもお薦めの一冊である。

<目次>
第1章 役割語からキャラクターへ (金水 敏)
第2章 キャラクターの「属性表現」
――ツンデレ、ボクっ子、無口系キャラ (西田隆政)
第3章 これも役割語1
――〈西洋人語〉「おお、ピエール」 (依田恵美)
第4章 これも役割語2
――キャラクター描写と社会記号資源としての日本語の文字 (松田結貴)
第5章 映画『シン・ゴジラ』の役割語 (依田恵美)
第6章 役割語でジブリアニメを読み解く
――『もののけ姫』を中心に (金水 敏)
第7章 役割語で小説を読み解く
――ケーススタディ:『海辺のカフカ』 (金水 敏)
第8章 まとめ、および《人格》について (金水 敏)

あとがき
索 引
編者・執筆者紹介

作品の情報

メイン
編集: 金水敏

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。