Moor Motherとのノイズ・ヒップホップ・ユニット 700 Blissでも知られるDJ Haramが待望のデビュー作を〈Hyperdub〉よりリリース!Kim Gordon好きも必聴の注目作!
ニュージャージー州出身で現在はニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動し、Moor Motherとのノイズ・ヒップホップ・ユニット700 Blissでも知られるプロデューサーのDJ Haram。Rinse FMやThe Lot Radioからフックアップを受け、Sonar、Dekmantel、Boiler Roomといったイベントへの出演も果たすなど活躍の場を広げる彼女がデビュー・アルバム『Beside Myself』をリリース!
本作は、日々の闘争の中で精神がいかにして生き延びるかを描いた作品であり、Armand Hammer、Bbymutha、SHA RAY、Moor Mother、Dakn、August Fanon、El Kontessa、Kay Drizz、Aquiles Navarro、Abdul Hakim Bilalといった数多くのコラボレーターたちと共に、痛みと怒りを乗り越える旅を描きつつ、時折訪れる束の間の喜びの中で苦悩を嘲笑してみせる。
Haramは自らを「マルチ分野にまたがるプロパガンディスト、現代の反権威的アラブ、ジェンダー化された労働階級、神を畏れる無神論者」と称し、「アンチ・フォーマット、オーディオ・プロパガンダ、アンチ・ライフスタイルの没入型音響」を制作しているという。生み出される音楽はまさに彼女の言葉を証明するものとなっている。
そのサウンドは明らかに彼女自身の作品とわかる一方で、明確に分類することは困難である。ジャージークラブ、パンク、ノイズ、中央アジアおよび中東のパーカッション、シンセサイザー、808、うねるような重低音、ざらついたライブ・プロダクションなど、さまざまな要素が絡み合うことによってその独創的なサウンドが生み出されている。
その中心には、作家、詩人、フェミニストのAudre Lordeを思わせる詩的な悲しみと、Kim Gordon(ex Sonic Youth)を想起させる物質的な現実と抽象的な概念が同等に探究されている。
彼女の描く荒んだ未来像には安易な救済は存在しない。しかし、その中に込められたドラマとカタルシスは、毅然とした形で提示されている。
発売・販売元 提供資料(2025/05/12)
ムーア・マザーと組んだノイズ・ヒップホップ・ユニットの700ブリスでも知られるDJハラムの初ソロ・アルバム。数多のコラボレーターを招き、痛みと怒りを乗り越える旅を描いたという本作。轟くノイズや刻まれるビート、打ち鳴らされるパーカッション、空間を切り裂くシンセ、うねる低音、そして各々スタイルの違うMC陣から吐き出される声で表現されたサウンドは実に独創的。"Fishnets"や"Stenography"といったMCをフィーチャーしたトラックはもちろんのこと、"Voyeur"などのインスト曲にも確かな攻撃性が滲んでいる。これは彼女の声明であり、日々の闘争の記録でもある。
bounce (C)藤堂輝家
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)