First Blood

Intradaは創立40周年を記念して、創設者Doug Fakeのお気に入りのサウンドトラックの新装版を発表します。このスコアは、ジェリー・ゴールドスミスの膨大な作品群の重要な一部であるだけでなく、Intradaの形成期を代表するものでもあります。『ランボー(First Blood)』は当初、スペシャル・コレクションの初期バージョンである Film Music Treasury シリーズの最初のリリースとして登場しました。このリリースを制作するにあたり、ゴールドスミスとエンジニアのLen Engelは、オリジナルのリージェンシー・アルバムの曲順を再構成し、1982年にLP用に制作された1/4インチ2トラック・ミックスを用いて、未発表曲を1曲追加しました。しかし、この1/4インチ・マスターには興味深い欠点がありました。広く普及しているプロ仕様のドルビーAエンコード方式を採用しているにもかかわらず、再生機器のキャリブレーションを可能にするドルビー・エンコード特有のトーンが欠けていたのです。これらの重要なトーンの代わりに、オリジナルのエンジニアはイコライゼーション技術を使用して固有の背景ヒスノイズを削減することで対処しましたが、これらの異常を修正する試みは満足のいくものではありませんでした。

2010年、Intradaはマルチトラック・セッション・マスターを、チャンネル、リール、テイク全てが完全かつ無傷のまま発見しました。ゴールドスミスが最初のレコード制作時に削除した興味深い小節が、初めてフルレングスのキューの中に、元々書かれ録音されたままの状態で復元されました。新たにミックスされリマスターされたサウンドで、カットされずそのままのまったく新しいプレゼンテーションが作成されました。しかし、当時のIntradaの最善の努力にもかかわらず、興味深い異常が発生しました。テープ速度がずれていて、音楽が意図したよりも少し速く再生されたのです。さらに、一部のアセンブルでは前述の小節がいくつか削除されていました。この新版では、Neil S. BulkがFakeのステレオミックスを使用し、スコアとオリジナルサウンドトラックアルバムを根本から再構築しました。これにより、速度の問題に対処し、アセンブルされていないいくつかの追加要素を追加することで、すべての音を聴き取ることができるようになりました。一部のトラックタイトルは、公式キューシート名に合わせて調整されています。グラミー賞ノミネート者のMike Matessinoがマスタリングを担当し、Stephane Coedelによる新しいカバーアートがフィーチャーされています。

2025年はIntradaがサウンドトラックをリリースして40年目にあたるため、Intradaチームは、真に決定的な『ランボー(First Blood)』は、この記念すべき年を記念するだけでなく、Doug Fakeを称えるもう一つの機会を提供する重要な方法であると感じました。

Given the increasingly over-the-top carnage of each successive film in the Rambo trilogy, it's somewhat surprising and contradictory to note that Jerry Goldsmith's work on the series' debut entry, First Blood, represents his most aggressive and foreboding score. An uneven but often suspenseful score dominated by pulsating synthesizers and eruptions of brass, First Blood works to Goldsmith's strengths and weaknesses alike. His mournful main theme succinctly captures the personal pride and anguish of Sylvester Stallone's protagonist, John Rambo, but as the psychological drama of the onscreen narrative breaks down in the face of sheer physical violence, so too does the music sacrifice complexity and nuance in favor of bombast and cacophony. ~ Jason Ankeny