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Q&AでわかるDKD(糖尿病関連腎臓病)薬物療法のコツとエビデンス

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構成数 : 1

【書評】
「その一人を救うために―透析導入ゼロを目指す臨床実践の羅針盤」

本書は,糖尿病関連腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)に真正面から向き合い,患者の未来を変えるための知識と経験を,実践的な視点からまとめ上げた渾身の一冊である.

著者とは,これまで国内のDKD研究をともに推進してきた仲間として,長年にわたり「糖尿病患者の腎臓,そして人生を守る」というテーマに真摯に取り組む姿を,私は間近でみてきた.そうした著者の歩みを知る私にとって,冒頭に記された原体験―研修医時代に出会った1型糖尿病患者との関わりが,今なお臨床の原動力であり続けているという告白―には,深い感銘を受けた.その一人の患者との出会いが,「糖尿病による透析導入をなくしたい」という強い意志となり,本書の骨格を成している.

本書の魅力は,単に薬剤の作用機序やエビデンスを列挙するだけでなく,それらを"どのように使いこなすか"という視点から,Q & A形式でコンパクトに整理されている点にある.とくに,近年注目されているSGLT2阻害薬やGLP—1受容体作動薬に加えて,MR拮抗薬といった新規薬剤群についても,それぞれの特性と臓器連関を意識した使い方が丁寧に解説されている.最新エビデンスに基づく実際の使い方や,他薬剤との併用時の注意点にも言及されており,現場での判断に大いに役立つ内容となっている.

また,診療の合間に数分で読めるよう配慮された構成,要点を押さえた簡潔な説明,そして重要トピックを補足するコラムの存在など,実臨床に即した工夫が随所に施されている.とりわけ,「なぜこの薬剤を使うのか」「その背景にどんなエビデンスがあるのか」といった"納得感"をもった薬剤選択を支援する点が,医療者にとってきわめて実用的である.

糖尿病診療において,腎機能の保護はもはや選択肢ではなく,必須の戦略となった.腎臓を守ることは心血管イベントの抑制にもつながり,患者全体の予後を大きく左右する.そうした包括的な視点が,そして"川浪先生らしさ"が,本書のすべての頁から滲み出ている.

"透析導入ゼロ"という理想を現実のものとするために,私たちは何を学び,何を実践すべきか? その答えの一つが,確かにこの一冊には詰まっている.志をともにする一臨床医からの贈り物として,本書を心から推薦したい.

臨床雑誌内科137巻1号(2026年1月号)より転載
評者●豊田雅夫(東海大学医学部 内科学系 腎内分泌代謝内科学 教授)



【序文】
1998年,私が研修医1年目のときに,若くして透析導入を目的として入院してきた1型糖尿病の方を担当することになりました.それまで糖尿病を専攻することは全く考えていませんでしたが,その方から多くのことを学ぶなかで,糖尿病による透析導入を何とかしてなくせないものかと考えるようになり,その後の進路を決めるきっかけとなりました.この患者さんとの出会いが今でも私のモチベーションとなっています.だからこそ,糖尿病診療において腎保護作用のある薬剤を適切に組み合わせ,積極的に投与するべきだという強い考えが私にはあります.そして,臓器連関を意識し,臨床的アウトカム(心血管・腎合併症)を基盤とした治療を指向することが大切だと感じています.
腎臓を守ることは,心臓を守ることにつながり,糖尿病.....

  1. 1.[書籍]

糖尿病関連腎臓病のエキスパートが非専門医向けに糖尿病関連腎臓病の治療の実際を詳細に解説.どういった患者にどの薬剤を選択するか,各薬剤の使い方はもちろんのこと,臨床試験などのキーとなる情報を余すことなく掲載し薬剤選択のエビデンスもわかる.糖尿病関連腎臓病の明日からの診療に活かせる一冊.

【序文】
1998年,私が研修医1年目のときに,若くして透析導入を目的として入院してきた1型糖尿病の方を担当することになりました.それまで糖尿病を専攻することは全く考えていませんでしたが,その方から多くのことを学ぶなかで,糖尿病による透析導入を何とかしてなくせないものかと考えるようになり,その後の進路を決めるきっかけとなりました.この患者さんとの出会いが今でも私のモチベーションとなっています.だからこそ,糖尿病診療において腎保護作用のある薬剤を適切に組み合わせ,積極的に投与するべきだという強い考えが私にはあります.そして,臓器連関を意識し,臨床的アウトカム(心血管・腎合併症)を基盤とした治療を指向することが大切だと感じています.
腎臓を守ることは,心臓を守ることにつながり,糖尿病の治療を受けている方々に大きなベネフィットをもたらすと確信しています.その考えを多くの先生方と共有したいという思いを込めて本書を執筆しました.各薬剤のメカニズムやエビデンス,そして論文だけではわかりにくい投与のポイントについてQ&A方式で可能な限りコンパクトにまとめたつもりです.「なぜこの薬剤を投与しなければならないのか」,「どんなエビデンスがあるのか」を簡潔にお伝えすることを心がけ,関連する話題や最新のトピックスについてはコラムで紹介しています.いずれの項目も数分程度でお読みいただける構成となっていますので,診療の合間などの空き時間に手に取っていただけ ると幸いです.
当初,本書を書き上げることができるのか自信がありませんでした.曲がりなりにも完成させることができたのは,多くの人々の支えがあったからです.東京慈恵会医科大学の宇都宮一典名誉教授,田嶼尚子名誉教授のお導きがなければ現在の私はなく,本書の出版にはつながりませんでした.執筆を熱心に勧めていただき,約束以上のサポートをしてくださった南江堂のスタッフに心より感謝申し上げます.そして,私が執筆する時間を確保するにあたり,医局員そして秘書,技術職員の方々の存在が欠かせませんでした.日頃の献身的な働きに敬意を表し,厚くお礼を申し上げます.
糖尿病による透析導入抑制に本書が少しでもお役に立てば,これ以上の喜びはありません.

2025年5月
福岡大学医学部内分泌・糖尿病内科学講座 教授
川浪大治

作品の情報

メイン
著者: 川浪大治

フォーマット 書籍
発売日 2025年06月09日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524222728
ページ数 128
判型 A5

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