70年のデビューから55周年のタイミングで、76年のサード・アルバムがデラックス仕様のリマスター盤として新装リイシュー。"スローバラード"の収録作でもあり、制作時の逸話やクレジットされていない参加ミュージシャンに関する話題、リリース前後のエピソードなどはよく知られているとして、いつ聴いても孤独感や閉塞感や悪い予感で胸が覆われるような不思議な心地は変わらず。万人で名盤扱いして騒ぐよりは一人一人がひっそり浸るタイプの逸品だ。もちろん、シングル音源や未発表ヴァージョン、出演した「ヤング・インパルス」でのスタジオ・ライヴ音源といった追加コンテンツは貴重で凄くて最高!
bounce (C)出嶌孝次
vol.503(2025年10月25日発行号)掲載(2025/10/25)
RCサクセションの1970年のデビューから55周年。1976年4月21日に発表された彼らの3rdアルバム「シングル・マン」はその制作段階から数々の曰く付きのアルバムだった。発売後、1年も経たない間に廃盤、その後シングルマン再発売運動が起こり、ようやく1980年に再発売を果たすという紆余曲折のストーリーを持った作品である。RCのフォーク期からエレキ編成期に向かう過度期が故の多彩な演奏、そして何よりも「スローバラード」などのRCの通期での代表作と言える名曲の数々。RCサクセションが1980年以降「KING OF ROCK」への階段を急速に駆け上がっていく直前の原動力がすでにこのアルバムの中で沸騰している。本デラックス・エディションはアルバム「シングル・マン」のオリジナル・マスター・テープからの最新リマスター音源に加え、当時のシングル曲、アルバムの未収録バージョン、そしてアルバム発売タイミングでのtvk「ヤング・インパルス」でのスタジオ・ライブ音源を収録。当時のRCサクセションの溢れ出る才能を詰め込んだ豪華版になる。 (C)RS
JMD(2025/05/10)
RCサクセションの1970年のデビューから55周年。1976年4月21日に発表された彼らの3rdアルバム「シングル・マン」はその制作段階から数々の曰く付きのアルバムだった。発売後、1年も経たない間に廃盤、その後シングルマン再発売運動が起こり、ようやく1980年に再発売を果たすという紆余曲折のストーリーを持った作品である。
RCのフォーク期からエレキ編成期に向かう過度期が故の多彩な演奏、そして何よりも「スローバラード」などのRCの通期での代表作と言える名曲の数々。
RCサクセションが1980年以降「KING OF ROCK」への階段を急速に駆け上がっていく直前の原動力がすでにこのアルバムの中で沸騰している。
本デラックス・エディションはアルバム「シングル・マン」のオリジナル・マスター・テープからの最新リマスター音源に加え、当時のシングル曲、アルバムの未収録バージョン、そしてアルバム発売タイミングでのtvk「ヤング・インパルス」でのスタジオ・ライブ音源を収録。当時のRCサクセションの溢れ出る才能を詰め込んだ豪華版になる。
CD、LPともリマスターはzAk氏が担当。アナログ盤LPカッティングはABBEY ROADスタジオの巨匠マイルス・ショーウェルが担当。LP Disc1のオリジナル「シングル・マン」は、高音質のハーフ・スピード・カッティングを行う。Disc1,2とも180g重量盤クリア・ヴァイナル仕様。
また、オリジナルのジャケットのイラストの出典は、幼児・児童の社会的態度、無意識的な欲求などを分析するための検査キット「幼児・児童 絵画統覚検査図版」(絵:南大路一)であることは有名だが、その図版に収録されていた17枚全てのイラストを今回初めてブックレットに収録。当時メンバーが何を思ってこのイラストを採用したのかに、自然と想いを馳せたくなる内容になっている。
初回生産限定の永久保存盤。
・Remastered by zAk
・LP Disc1:ハーフ・スピード・カッティング
by Miles Showell at ABBEY ROAD STUDIOS, LONDON
・LP Disc2:ノーマル・カッティング
by Miles Showell at ABBEY ROAD STUDIOS, LONDON
・180g重量盤クリア・ヴァイナル
・「幼児・児童 絵画統覚検査図版」(絵:南大路一)17点・解説・歌詞を含むブックレット
・ライナーノーツ:今井智子、坂井洋輝
発売・販売元 提供資料(2025/05/08)