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食わず女房から源氏物語へ語りをたどる

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フォーマット 書籍
発売日 2025年05月02日
国内/輸入 国内
出版社三弥井書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784838234295
ページ数 256
判型 A5

構成数 : 1枚

一章 昔話始まる(上)──五紀の表
一 クロード・レヴィ=ストロース(一九〇八~二〇〇九)
二 『神話論理』を紐解く
三 旧アジア大陸から新大陸へ
四 文学編年史の反省点
五 〈五紀の表〉にしてみる
六 昔話の始まりは──田、稲、米
七 食わず女房
二章 昔話始まる(下)──文字を消す
一 『吹谷松兵衛昔話集』版「食わず女房」
二 前代への退行
三 皮の上衣
四 囲炉裏端で〝視る〟昔話
五 昔話紀の悲しみの感情
六 文字を消そう 動画およびナレーションのために
七 神から鬼へ
八 人肉の臭いがするぞ
三章 過去の語り、今は昔、現在での語り
一 昔話の時間
二 今に近い昔
三 「き」と「けり」
四 物語文学の〈非過去〉
五 仮面が過去からやってくる──「おも、おもふ」考
六 笑話のなかの被差別
七 「最初に語る」とは
付 世間話
四章 フルコトは語る──『古事記』成立
一 フルコト紀の叙述
二 フルコトの叙述の時制
三 フルコトとして読む『古事記』神話
四 伝承、神話の三層構造
五 料理姫の神話を伝えるスサノヲ
六 『古事記』序 ──帝紀
七 天武十年二月と三月
付 神話をまとめる
五章 『遠野物語』と〝今は昔〟
一 民俗学的起点
二 「今は昔」と昔話
三 『遠野物語』の「今」とは
四 「今」を過去へ送り込む
六章 源氏物語の空間──六条院
一 「藤裏葉」巻の帝、院を迎えての賀宴
二 南の御殿から西の御殿(秋の御殿)へ
三 二条院の「桜」
四 新構想への変更か
七章 紫上の死去──お盆の送り火に送られて
一 光源氏の出家
二 紫上死去は七月
三 二元的四季観
四 「御法」巻の経過
五 致仕大臣の弔問
六 「幻」巻の叙述
七 不出家の主題
八 送り火とともに
八章 歌謡とは何か
一 民謡とは
二 歌謡研究のいろいろ
三 フルコトのなかの歌謡──起源的性格の一
四 「うた」の語源
五 物語文学と「うたううた」
六 類歌──起源的性格の二
七 現在の起源──起源的性格の三
八 ケニング、ヘイテイ
九章 歌語りを位置づける──『伊勢物語』の愉しみ
一 平安最初の百年
二 歌語り時代
三 語部的女性──折口の提案
四 〈咎め〉と答え
五 聴くルール
六 気絶した男へぶっかける冷や水
七 座談の終わり
十章 演劇言語論──亡霊の語り
一 〈俳優〉たちの態
二 演じられる場所と所作
三 黒い翁、赤い仮面
四 人身犠牲の終わりと仏教
五 文楽・歌舞伎と能と──芸能の二大区分
六 演劇、芸能の言語の発生
七 亡霊たちはどこへ
十一章 語り物の演唱
十二章 『琉球文学大系』の開始
十三章 物語研究の横断
一 自由間接話法
二 作品論か テクスト論か
三 インタテクスチュアリティ
四 ポストモダンの功罪
五 沖縄一九八九
六 時枝の日本言語学
七 性差、フェミニズム、婚姻規制
十四章 詩学を語る──言語態
十五章 深層に降り立つ──機能語
一 意味<...

  1. 1.[書籍]

昔話から鬼は生まれる、神が隠れる。神話紀、昔話紀、フルコト紀、物語紀そしてファンタジー紀。編年の流れをたどり、物語や和歌をつらぬく壮大な語りの世界の変容と構造を見据える。

作品の情報

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著者: 藤井貞和

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