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判例講座刑法総論

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フォーマット 書籍
発売日 2025年05月16日
国内/輸入 国内
出版社立花書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784803743548
ページ数 512
判型 A5

構成数 : 1枚

はしがき
凡例
目次

第1講 因果関係の判断
I 刑法における因果関係の意義
1 相当因果関係説
2 「危険の現実化」としての因果関係
II 「危険の現実化」の判断方法
1 総説
2 被害者の特殊事情の考慮
3 介在行為の考慮
III トランク監禁事件の検討
1 平成18年判例の概要
2 本決定の検討

第2講 不真正不作為犯における作為義務
I はじめに
II 作為義務の発生根拠
1 学説
2 判例
III 近時の裁判例
1 不作為の放火罪に関する裁判例
2 不作為の殺人罪に関する裁判例
IV ひき逃げと不作為犯
1 刑法上の不作為犯
2 道路交通法上の救護義務違反罪
V 不作為の死体遺棄罪
1 問題の所在
2 不作為の死体遺棄の実行行為
3 作為義務者の範囲
4 遺棄行為の終了時期

第3講 正当防衛(1) ー緊急状況性の判断
I はじめに
II 正当防衛の時間的限界
1 総説
2 侵害の終了時期
III 正当防衛の規範的限界
1 総説
2 積極的加害意思による急迫性の否定
3 自招侵害による正当防衛の制限
4 侵害に先行する事情の考慮
IV 具体的事例の分析
1 相手方の元に出向く事例
2 相手方を迎撃する事例
3 不正の侵害を自ら招いた事例
V 行為全般の状況に基づく急迫性の判断
1 平成29年判例の意義について
2 「行為全般の状況」の考慮の方法について
3 最近の裁判例について

第4講 正当防衛(2) ー防衛行為の相当性の判断
I はじめに
II 「やむを得ずにした行為」の意義
1 防衛行為の必要性・相当性
2 行為態様の比較衡量・必要最小限度性
3 最高裁判例の展開
4 検討
III 盗犯等防止法における相当性
IV 警察官の武器使用と正当防衛
1 問題の所在
2 警職法7条の構造
3 判例
4 検討

第5講 正当防衛(3) ー防衛行為の一体性の判断
I はじめに
II 問題の所在
1 侵害継続中の複数の防衛行為
2 侵害終了後の追撃行為
III 判例の分析
1 判例の展開
2 判例理論の分析
IV 若干の検討
1 行為の一個性の判断
2 一体的評価による逆転現象?
V 近時の裁判例の検討

第6講 実質的違法性の判断
I はじめに
II 実質的違法性阻却の判断
1 総説
2 外務省機密漏洩事件
III 不法残留罪における実質的違法性
1 平成17年判例
2 検討
IV 親権者による略取誘拐行為
1 2つの最高裁判例
2 検討

第7講 故意と事実の錯誤(1) ー構成要件該当事実の錯誤
I はじめに
II 故意の認識対象
1 客観的構成要件該当事実の認識・予見
2 違法性阻却事由の認識の欠如
III 構成要件該当事実の錯誤
IV 具体的事実の錯誤
1 判例・学説の状況
2 検討
V 抽象的事実の錯誤
1 判例・学説の状況
2 実質的符合の限界

第8講 故意と事実の錯誤(2) ー因果関係の錯誤をめぐる問題
I はじめに
II 因果関係の錯誤をめぐる学説の展開
1 問題となる事例
2 通説の理解
III 遅すぎた構成要件実現
1 総説
2 中止行為による結果発生?
IV 早すぎた構成要件実現
1 平成16年判例の事実関係・判旨
2 平成16年判例の論理について
3 若干の検討

第9 ...

  1. 1.[書籍]

判例・学説の基本を平易に説明した上で、実務的な議論に関する検討を行う。実務的に問題となっている新たな課題や最新の判例・裁判例についても、踏み込んだ検討を加えた。

【本書のポイント】
●初学者にも警察・刑事司法の実務家にも適した判例学習の教科書!
刑法総論の基礎知識及び判例・学説を平易に説明し、客観的に分析した上で、実務上の新たな課題や最新判例も踏み込んで検討。刑法総論の基本的な理解と実務の問題解決に資する教科書!

●月刊誌「警察学論集」(警察大学校編集)の人気連載を単行本化!
「警察学論集」の好評連載に、書き下ろしを1講加えて単行本化。令和5年の最高裁判例までを追加し、判例・学説に関する検討も含めて大幅にアップデート!

●判例講座シリーズをあわせて読むことで刑事判例がよくわかる!
『判例講座刑法各論』(続刊予定)、川出敏裕教授の『判例講座刑事訴訟法』〔捜査・証拠篇〕・〔公訴提起・公判・裁判・上訴篇〕とあわせて学習するのがおすすめ!

作品の情報

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著者: 橋爪隆

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