ついに登場!
ベルリン古楽アカデミーによるコレッリのコンチェルト・グロッソ!
ベルリン古楽アカデミー(Akamus)がついにコレッリの傑作コンチェルト・グロッソを録音!1982年の結成以来、40年以上に渡って古楽演奏を牽引してきたAkamusにとって意外なことに初の録音レパートリーとなります。
音楽史上に燦然と輝く巨星アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)は、若くして天才ヴァイオリニストとして名を成し、ヴァイオリニスト、楽団のコンサートマスター、作曲家として圧倒的な名声を誇りました。その才能ゆえに、スウェーデンのクリスティーナ女王や、オットボーニ枢機卿(教皇アレクサンドル8世)ら数多くの庇護者を得て、音楽家としては異例の厚遇を受けていました。
作曲家としてのコレッリの重要な功績はトリオ・ソナタというバロック音楽の基礎となる形式を確立したこと。3声部が完璧な調和を持つその作品の数々はヨーロッパを超え、遥かアジアにまで伝搬したことが知られています、また聖年である1700年に出版されたヴァイオリン・ソナタ集作品5は、再販に再版を重ね、瞬く間に大ヒット曲集となりました。コレッリの作品は、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルといった同時代の作曲家はもちろん、現代にまでいたるその後の音楽に絶大な影響を及ぼしています。
完璧主義者だったコレッリの厳しい審美眼は自らの作品にまで向けられ、推敲に推敲を重ねた上で出版された曲集は、4つのトリオ・ソナタ集(作品1~4)、1つのヴァイオリン・ソナタ集(作品5)、そして1つの合奏協奏曲集(作品6)と、わずか6つの曲集のみですが、そのどれもが磨き抜かれた完成度を誇る珠玉の作品集となっています。
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PENTATONE
発売・販売元 提供資料(2025/04/21)
合奏協奏曲集作品6は、コレッリが直接出版に関わった最後の作品ですが、出版はコレッリの死後の1714年になりました。実際に演奏会で披露されていたであろう作品の数々をコレッリが出版に向けて死の間際まで推敲を重ねていたと思われ、非の打ちどころのない完成度を誇るこの曲集は、バロック時代の器楽合奏曲の一つの頂点と呼ぶにふさわしい作品群です。
合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)とは、トリオ・ソナタの形式を合奏にまで拡大した形式。コンチェルティーノというソリスト群とリピエーノという合奏群に分けられ、その2群が交互に演奏し、その対比によって立体的な音楽が作られていくところが特徴です。コレッリの作品は多くの模倣作を生み、例えば、ヘンデルも同じスタイルの作品を作曲しています。
このアルバムには、コレッリの合奏協曲集作品6の中から前半の第1~6番までが収録されています。Akamusはこの録音で、6-4-3-2-1の弦楽器群に、チェンバロまたはオルガン、アーチリュート、ハープによる通奏低音群が加わる編成を採用。コンサートマスターはバロック・ヴァイオリンの最高峰のソリストとしても活躍する平崎真弓とゲオルク・カルヴァイトが3曲ずつ担当しています。他メンバーも凄腕揃いのAkamus、ヴィルトゥオジティを聴かせるコンチェルティーノと圧倒的合奏能力を誇るリピエーノが掛け合う様は驚くほどの推進力に満ち溢れ、圧巻。また緩徐楽章の濃密な表現も聴きどころです。
音楽史上の重要作であるコレッリの傑作に加わった超名演、続編が待ち遠しくて仕方がなくなる1枚です。
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PENTATONE
発売・販売元 提供資料(2025/04/21)
40年以上に渡り古楽演奏を牽引するベルリン古楽アカデミー(Akamus)が、ついにコレッリの合奏協奏曲を録音!12曲から成る曲集の前半6曲を収録。コンサートマスターを務める平崎真弓、ゲオルク・カルヴァイトをはじめとするAkamusの名手たちが、その卓越した技巧と驚異の合奏能力をいかんなく発揮した演奏で、コンチェルティーノとリピエーノの対比で構成される合奏協奏曲というスタイルの面白さをこれでもかと教えてくれる。絶大な影響力を誇ったコレッリという偉大なる作曲家の「凄み」を知ることのできる格好の1枚で、後半6曲のリリースの期待が否応なく高まる超名演だ。
intoxicate (C)須田純一
タワーレコード(vol.176(2025年6月20日発行号)掲載)