静けさの中に感情の揺らぎを滲ませるmei eharaの新作は、これまで以上に洗練された表現力と開かれた音像を纏っている。鳥居真道(G)、浜公氣(Dr)、Coff(Ba)、沼澤成毅(Key)という信頼のメンバーとともに積み重ねたライブと録音が、柔らかくもしなやかなグルーヴを生んだ。1stアルバムを担当した中村督氏とともにとことんこだわり通した録音、ロサンゼルスのマスタリングエンジニアであるJake Viator(Stones Throw records)と共に立ち合いによるマスタリングも最高の組み合わせとなり彼女のとても素敵なオリジナルな歌声を響かせてくれている。シティソウル感もあり、ロックスティディ感もあり、インディロック感もありながら、mei eharaでしかない世界観を構築。そこに素晴らしいメロディ、歌声を見事に乗せている。細部にまで美意識を宿らせながら、時にメロウに、時に甘く、時にバックビートが響く本作は、世界に開かれていく彼女の新たな到達点であり、出発点となる大傑作になっている。 (C)RS
JMD(2025/07/11)
国内外で人気急上昇中のシンガーソングライターmei ehara.
5年ぶり待望の新作3rdアルバム''All About McGuffin''が完成。
2025年を代表するだろう大傑作です!
静けさの中に感情の揺らぎを滲ませるmei eharaの新作は、これまで以上に洗練された表現力と開かれた音像を纏っている。鳥居真道(G)、浜公氣(Dr)、Coff(Ba)、沼澤成毅(Key)という信頼のメンバーとともに積み重ねたライブと録音が、柔らかくもしなやかなグルーヴを生んだ。1stアルバムを担当した中村督氏とともにとことんこだわり通した録音、ロサンゼルスのマスタリングエンジニアであるJake Viator(Stones Throw records)と共に立ち合いによるマスタリングも最高の組み合わせとなり彼女のとても素敵なオリジナルな歌声を響かせてくれている。シティソウル感もあり、ロックスティディ感もあり、インディロック感もありながら、mei eharaでしかない世界観を構築。そこに素晴らしいメロディ、歌声を見事に乗せている。細部にまで美意識を宿らせながら、時にメロウに、時に甘く、時にバックビートが響く本作は、世界に開かれていく彼女の新たな到達点であり、出発点となる大傑作になっている。
発売・販売元 提供資料(2025/07/09)
〈フジロック〉でのフェイ・ウェブスターとの共演も記憶に新しいmei eharaは、5年ぶりとなる3作目で高まり続ける期待にしっかりと応えてみせた。シティ・ポップ、ネオ・ソウル、インディー・ロックを横断する楽曲は確かな時代性を宿し、抑制の効いたトーンで感情の機微を伝える歌声と、物語的で文学性の高い歌詞の組み合わせが実に素晴らしい。トリプルファイヤーのギタリスト・鳥居真道をはじめとしたバンド・メンバーとの関係も有機的で、アフロやボサノヴァが隠し味的に使われているのも魅力的だ。昨年の柴田聡子のアルバムと並ぶような、2025年のインディー・シーンを語るうえで欠かせないであろう傑作。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.502(2025年9月25日発行号)掲載)