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リフレクシブ・ライブズ 青少年研究会調査にみる「曲がり角」の時代の若者たち

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フォーマット 書籍
発売日 2025年06月17日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326603800
ページ数 320
判型 A5

構成数 : 1枚

序章 なぜ他人事ではなく自分事の若者論なのか[辻 泉]
──「曲がり角」の時代の「再帰的ライフスタイル」
0.1 なぜ他人事ではなく自分事の若者論なのか?
0.2 再帰的ライフスタイルを若者文化にみるということ
0.3 青少年研究会調査とは
0.4 本書の構成と各章紹介

第一部 リフレクシブ・ライブズI:偶発性とメディア文化

第1章 若者はSNSのまなざしの先に何を見ているのか[二方龍紀]
──偶発性の中の再帰的ライフスタイル
1.1 若者に定着したSNS
1.2 インターネット・SNSと若者をめぐる議論
1.3 若者はSNSのまなざしの先に何を見ているのか
1.4 SNSをめぐるポリティクス

第2章 若者はメディア化された親密性をどのように築いているのか[木村絵里子]
──ソーシャルメディア・友人・恋愛
2.1 親密性のプラットフォームとしてのメディア
2.2 メディアと親密性に関する議論
2.3 メディアが媒介する親密性の諸相
2.4 再帰的ライフスタイルとしてのメディア化された親密性

第3章 ショート動画で音楽を聴く若者はどう再帰的か[木島由晶]
──消費の液状化と美的再帰性をめぐって
3.1 脱物質化する文化消費
3.2 再帰的近代社会と消費
3.3 新しい消費スタイルの影響を探る
3.4 ポストモダンの日常化

第二部 リフレクシブ・ライブズII:関係性という居場所

第4章 友人関係の多元性・再帰性は若者の孤独感を高めるか[小川豊武]
──変わる関係性と変わらない規範
4.1 コロナ禍で「奪われた青春」?
4.2 若者の友人関係と孤独に関する議論
4.3 若者の孤独感の実態とその規定要因
4.4 若者自身が用いている規範の研究へ向けて

第5章 恋愛はリスクなのか――安心感を求める若者たち[羽渕一代]
5.1 性行動のリスク化と恋愛
5.2 理解や安心を求める若者
5.3 生殖家族形成の停滞と定位家族の紐帯の相対的強化
5.4 最も親密な相手,母親

第6章 「歴=年齢」の若者は自分が嫌いなのか[久保田裕之]
──「非モテ」のジェンダー構造と社会的スティグマ
6.1 恋愛はいかなる「選択科目」か
6.2 社会的承認としての「モテ」とその欠如
6.3 調査からみる「恋愛交際経験がないこと」
6.4 「非モテ」インパクトのジェンダー差

第7章 結婚で何が重視されているのか[井口尚樹]
──配偶者に重視した点と夫婦関係満足度の検討から
7.1 結婚の意味づけの検討の必要性
7.2 「純粋な関係性」と経済
7.3 配偶者選択と夫婦関係満足度
7.4 「経済も関係性も」のハードルと,その乗り越えに向けて

第三部 リフレクシブ・ライブズIII:再帰性と自己・社会

第8章 定職は大人の条件か[妹尾麻美]
──変わらないロスジェネ,承認を求める今の若者
8.1 若者バッシングと労働
8.2 個人と社会の媒介となってきた職業
8.3 アイデンティティと定職意識の関連
8.4 職業によって結びつかない個人と社会

第9章 努力主義の衰退は何をもたらすのか[寺地幹人]
──「親ガチャ」の時代を生きる若者たち
9.1 努力の昭和,格差の平成,そして「親ガチャ」の令和へ
9.2 青少年研究会調査と「親ガチャ」論
9.3 データからみる努力主義の衰<...

  1. 1.[書籍]

誰しもが道に迷う現代社会。青少年研究会調査データから、新しい生き方を模索する若者文化にみる、再帰的な生の諸相を描き出す。

「曲がり角」に差し掛かる日本社会。若者文化には、新しい社会のありようやライフスタイルを、反省的にとらえるふるまいが先駆的に見られる。30年にわたる青少年研究会調査から、「偶発性」「関係性」「再帰性」をキーワードに、SNS利用、友人・恋愛関係、能力主義や自己意識など、若者の再帰的ライフスタイルの諸相を読みとく。

作品の情報

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編集: 辻泉浅野智彦

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