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意識の自然 現象学の可能性を拓く

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フォーマット 書籍
発売日 1998年10月01日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326101238
ページ数 776
判型 A5

構成数 : 1枚

まえがき
凡例



I フッサール現象学の五つの源流

第一章 事象そのものへ マッハ
1 現象学というタイトル 事象そのものへの回り道/近道
2 マッハとフッサール
3 事象そのものとは何か
4 要約
5 補遺 生活世界という概念の起源
6 補遺 理念化という概念の起源

第二章 志向性 ブレンターノ
1 ブレンターノからの継承
2 フッサールにおける志向性概念の展開
3 要約

第三章 イデアリテート・アプリオリ・本質/形相 ロッツェ・ボルツァーノ・ライプニッツ
1 心理学主義の導入/批判とイデアリテート承認の経緯
2 イデアリテートと直観・記述
3 イデアリテート承認の現象学的意義
4 要約

第四章 普遍学と二重の根拠づけ デカルト・ライプニッツ・カント
1 新デカルト主義とデカルトの普遍学
2 ライプニッツの普遍学
3 カントの純粋論理学
4 フッサールの純粋論理学と認識論(超越論的現象学)
5 二重の根拠づけとその由来
6 要約

第五章 超越論性 ヒューム・デカルト・プフェンダー
1 超越論性という概念の成立の経緯
2 超越化的思考作用の問題
3 自我の問題
4 相互主観性の問題
5 現象学の基本構造 超越論性と他の四つの源流とのつながり

第六章 補遺 人間フッサールの個人的背景と時代的背景
1 フッサールの素質的傾向
2 数学から哲学への転向
3 マサリクとの関係
4 学問の成立基盤の危機と使命/召命
5 ヨーロッパ的人間性の危機
6 フッサールの姓の起源説

第II部への移行
序および第I部の註

II 現象学の全体構造

第II部の序

第一章 対象の構成
1 対象とは
2 対象の意味
3 対象の存在
4 対象の時間
5 想像対象の意味・存在・時間
6 現象学的還元
7 第II部第一章の要約とそこから引き出される結論

第二章 世界の構成
1 世界と対象の相違
2 時間の構成
3 空間の構成
4 世界そのものの構成

第III部への移行
第II部の註

III 意識の自然

第III部の序

第一章 ハイデガーと存在
1 俯瞰
2 ハイデガーと自然(ピュシス)
3 空間と時間の交叉配列的贈与
4 存在(自然)と現存在(人間)
5 要約

第二章 フィンクと世界
1 思弁的思考
2 フッサールとフィンク
3 フィンクとハイデガー
4 賭けに置く 現存在の措定
5 世界の支配と人間の遊び 象徴
6 失敗と無目的性
7 要約

第三章 メルロ=ポンティと肉
1 俯瞰
2 身体から自然/存在/肉へ
3 要約

第四章 シェリングと現象学的な自然哲学の可能性
1 主体としての自然
2 構築する自然の論理発生
3 要約

第五章 レヴィナスと自然の他者
1 レヴィナスの他者論/時間論
2 時間に先立つ他者
3 連続的な時間の構成
4 要約

第六章 フッサールと相互主観性
1 静態的分析における他者構成の狙い
2 フッサール晩年の他者論の狙い
3 他者構成の深層
4 他者構成の中層
5 他者構成の表層
6 原初の異他性
7 歴史の構成と解釈

第七章 形而上学
1 現象学的形而上学の概念
2

  1. 1.[書籍]

数々の誤解にさらされたフッサール現象学の全体像を根本から回復する。緻密な文献研究と旺盛な哲学精神の稀にみる合体。

三部構成によりフッサール現象学の全体像を描く。第I部は思想的源流、第II部は内部構造、第III部は継承者の評価と今後の展望を語る。

作品の情報

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著者: 谷徹

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