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| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2025年05月02日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Universal UK |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | UNUK00536141 |
| SKU | 5037300536149 |
構成数 : 1枚

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冒頭の「STEVIE & SLY」はベース・ラインから50年前へタイム・スリップするのだが、決して闇雲にノスタルジアを再現を目指しているわけではない。途中、AWBが「Help Is On The Way」で披露した脱力系スライダーを独自のスタイルで落とし込むなど、高度な技術を駆使しながら現在進行形のクールな楽曲として送り出している。言うまでもなく、主戦場を70年代にも拡げていて、タイムマシーンのように現在と過去を瞬間移動しながら最先端のコンテンポラリーな音楽を創り上げている。
続く「BORN TO DREAM」には完璧にやられてしまった。これほどまでに洒脱でスマートな攻撃を受けるとは…。もう無条件降伏するしかない。”オマージュ”もここまで来ると”神業”と言うしかない。良質の中古部品を使って最新型のマシンを創り上げてしまっている。M・マクドナルドやその周辺の楽曲に親しんできた者が聴いても、文句の付けようがないくらい、ストロークは安定しているし、クオリティは高い。何よりも先人へのリスペクトが感じられる。個人的にはブルックリン・ドリームスの「I Won't Let Go」を聴いているみたいで、気持ちが和む。
フリートウッド・マックのストライドとスティービー・ニックスのブルージーな雰囲気が漂う“深夜の最終列車”まで快速で飛ばしてきたので、一息つくのかと思っていたら、その後も懐かしいサウンドの進化形が次から次へと繰り出してくる。
「BURNING DAYLIGHT」はブルース・ヒバードの匂いがするし、「HOLDING BACK THE FIRE」の入りはホール&オーツの「追憶のメロディ She’s Gone」を早送りしているみたいだし、「PUT UP YOUR DUKES」のクライマックスはランディ・グッドラムの「Duse」を想わせる。
ラストは8曲目の「THE GREATEST LOSER」で締めたいところだが、あえて「ONE HORSE RACE」を選択したことで、アルバムにちょっとした”緊張”を加えることに成功している。
何だか屋根裏部屋で宝探しをしているみたいで、理屈抜きで楽しめる良盤だ。