グレタ・クラインによるインディー・ポップ・バンド、フランキー・コスモスの新作が完成。「ニューヨークDIYのローリエット(桂冠詩人)」としてシーンに強い影響を与えたパイオニアによる6枚目のアルバム『ディファレント・トーキング』、リリース。
ニューヨーク出身のインディー・ロック4人組、Frankie Cosmosの6枚目にして、今のところベストなアルバム『Different Talking』は、時空を超えて存在しているかのようだ。それはまるで、私たち皆がそうであるように、断片や記憶、記憶に残る場所、そして再解釈された感情の集積が、透明感あふれる響きへと昇華している。これは、歳を重ね、時の流れを描いた、力強くも世俗的なインディー・ロックでありながら、現代社会に鮮やかに響く作品だ。Frankie Cosmosのリードシンガー、ギタリスト、そしてソングライターであるGreta Klineは、長年にわたり、現在のインディー・ミュージック・シーンで最も巧みで、最も必要とされるソングライターの一人として称賛されてきたが、『Different Talking』では、彼女の歌詞は幾分和らいでいる。近年の作品を特徴づけていた皮肉めいたシニシズムは、人間の脳と心の驚くべき、そして避けられない過ちへの共感に変化している。Klineは10代後半からアメリカのインディー・アンダーグラウンドの常連であり、Bandcampでの多作なリリースや2014年のデビュー作『Zentropy』で、「ニューヨークDIYのローリエット(桂冠詩人)」の異名をとった。若い世代にとって、このような肩書きは重すぎるかもしれないが、彼女が現代のポップ・ミュージックに与えた比類なき影響は否定できない。若い女性が寝室でシンセサイザーを手に取り、数曲をインターネットに公開するだけで瞬く間にスーパースターになるというイメージは今や当たり前だが、それは、大手レーベルのマーケティング部門でムードボードに飾られるずっと前から、Klineと彼女の仲間たちが、(女性の)DIYの天才を当たり前の存在として位置づけ、称賛してきたからだ。
発売・販売元 提供資料(2025/04/21)
グレタ・クラインによるインディー・ポップ・バンド、フランキー・コスモスの新作が完成。「ニューヨークDIYのローリエット(桂冠詩人)」としてシーンに強い影響を与えたパイオニアによる6枚目のアルバム『ディファレント・トーキング』、リリース。 (C)RS
JMD(2025/04/15)
80年代に世界中の男子を夢中にさせたフィービー・ケイツを母に持ったグレタ・クラインが率いる4人組の6作目。アメリカン・ポップスの伝統を受け継いだジャングリーなギター・ポップを軸にウィットに富んだアイデアを全17曲38分の尺に凝縮。なかには2本のギターがマスロック的に絡む曲も。グルーヴィーなベースをはじめ、メンバーたちの演奏も閃きに満ちている。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.499(2025年6月25日発行号)掲載)