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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年05月30日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784000617000 |
| ページ数 | 270 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
主な略称一覧
図表一覧
序 章 福祉権という思想
第一章 「世界に知らしめるときがきた」――福祉権運動の始まり
1 「母親年金」から要扶養児童家族扶助(AFDC)へ
2 福祉権運動の胎動
3 「福祉権の聖歌」――受給者が紡ぎだす詩
第二章 「仕事か福祉を!」――「貧困との戦い」と「貧困児童扶助を受給する名もなき母親たち」
1 「天使の街」ロスアンジェルスにおける「貧困との戦い」
2 「近隣成人参加事業」の展開
3 「働ける者には十分な賃金を伴うまともな仕事を、働けない者には十分な福祉を」
第三章 「ワークフェア」との闘い――「就労奨励プログラム」をめぐって
1 全米福祉権団体(NWRO)の結成と組織的特徴
2 「就労奨励プログラム」と(再)貧困化
3 「貧者の行進」
4 黒人自由闘争と女性解放運動の狭間で
第四章 「ゆたかな社会」における貧困を問う――生存権と保証所得
1 公民権運動から福祉権運動へ――衣食住をめぐる闘争
2 保証所得をめぐる相克
3 「ニクソン計画の増額を!」から「FAPをぶっ潰せ!」へ――NWROと家族支援計画
第五章 誰の〈身体〉か?――福祉権運動と性と生殖をめぐる政治
1 「福祉の爆発」と強制不妊手術
2 レルフ姉妹の裁判
3 黒人の「組織的集団虐殺」か?
4 「鍵となる言葉は「選択の自由」である」
第六章 全米福祉権団体の解体――「反福祉のイデオロギー」
1 軋轢の足音――全米福祉権団体(NWRO)における「対立」の構図
2 ベトナム反戦運動、「ネヴァダ作戦」、「生存のための子どもの行進」
3 「福祉は女性に関わる問題である」――事務局長ワイリーの辞任と「女性団体」としてのNWRO
終 章 「福祉」の解体と新たな運動の始まり
初出一覧
あとがき
註
参考文献
人名索引
BLM運動の半世紀前、黒人のシングルマザーたちが生み出した福祉権運動は、世界で最も豊かな国アメリカにおける貧困に光を当て、「救済に値する貧困層」と「値しない貧困層」という二分法を突き崩し、人種とジェンダーの平等を追求した。黒人自由闘争と第二波フェミニズムの歴史に再考を迫る、黒人女性たちのラディカルな思想とは。

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