山口冨士夫(ex.村八分)率いるティアドロップス、東芝EMI時代の名盤『らくガキ』『MIXIN' LOVE』の2作が新たなリマスターを施してアナログレコード発売!
今年8月に13回忌を迎える、伝説のロックバンド村八分、裸のラリーズのメンバーだった山口冨士夫が率いたバンド、ティアドロップス。彼らの東芝EMIから発売された2nd『らくガキ』と3rd『MIXIN' LOVE』が、待望のアナログ盤として2ヶ月連続でリリースされる。
1989年にリリースされた2ndアルバム『らくガキ』は、当時CDで10曲入りだったものの、LPでは8曲入りで発売された。しかし今回のアナログ盤にはCD収録の2曲を加えた完全版10曲入りで発売する。
続く3rdアルバム『MIXIN' LOVE』では、忌野清志郎(RCサクセション)が作詞・コーラスで参加し、リズム隊でスライ&ロビーが参加した「谷間のうた」をはじめ、仲井戸麗市(RCサクセション)がギターで参加した「フラフラ」など、4曲のシングルをボーナス・トラックとして収録。小川真一によるライナーノーツも付属し、ファン必聴の内容となっている。
また「谷間のうた」はFM東京(当時)系ラジオ局で放送禁止になり、それに反発した忌野清志郎風な人がフジテレビ生放送の歌番組で大騒動を起こした一因になった曲でもある。
両アルバムともに、『MIXIN' LOVE』のプロデューサー久保田麻琴によってリマスタリングが施され、音質の向上はもちろん、アナログ盤ならではの迫力あるサウンドが楽しめる。
山口冨士夫のロック魂が詰まった名盤『らくガキ』と『MIXIN' LOVE』。今回のリイシューでその全貌をじっくり堪能し、今、再びその魅力を感じてほしい。
90年の1月にTEARDROPSは、久保田麻琴プロデュースでサンフランシスコからジャマイカへと果てしない録音の旅に出た。
アルバム『MIXIN' LOVE』は、東芝EMIでの第2弾。バンドとしては3rdアルバムとなる本作品は、サンフランシスコはサウサリートにあるレコード・プラント・スタジオでベイシック録音を行い、ジャマイカのミキシング・ラブ・スタジオでダビング、最後に取りこぼした音をロサンゼルスのイメージ・レコーディング・スタジオで録音して仕上げている。
忌野清志郎が詩を書いて山口冨士夫に送った「谷間のうた」をレコーディングするために、たまたま来日していたスライ&ロビーとのコラボレーションをしたことがきっかけで、彼らと仕事をしていた久保田麻琴にアルバムのプロデュースまでを任せることになった。
レコーディング期間は約1カ月余り。ジャケット撮影は世界的に有名なカメラマン、ヘンリー・ディルツによって、とても風が強い日にサンフランシスコにある山の上で行われた。オリジナル・アルバムは1990年5月30日発売。
(text by 粕谷利昭)
発売・販売元 提供資料(2025/04/09)