「めちゃくちゃドープな若いラッパーがいるんだ。 彼女は今一番ヤバい。」 - ケンドリック・ラマー
鋭いライミングと媚びないアティチュードでシーンを牽引する「本物」のラッパー、リトル・シムズのその才能が凝縮された一枚!
ジャンルを往来するサウンドと真摯なリリックで、ゴリラズ、アンダーソン・パック、アブ・ソウル、ローリン・ヒルら錚々たるアーティストたちを魅了するフィメール・ラッパー 、リトル・シムズ。ケンドリック・ラマーをして「現行シーンで最もイルなラッパーの1人」と言わしめ、ラッパーとしてのキャリアを確実に積み上げてきた。
今作ではネオソウル、ディープファンクとエクスペリメンタル・ポップが見事に融合されながらも、彼女のルーツであるヒップホップとグライムの要素はそのままに、彼女自身のパーソナルな体験と社会風刺を同時に詰め込んだ包み隠しのない素直なリリックが次々と重なっていく。シムズ本人が「音楽性が豊かで、直球で、簡潔」という三語で端的に表現している今作は、その言葉どおり、全体から彼女の思い切りの良さと、成長ゆえの簡潔さが見られる。迷いを見せながらも、ありのままを描く彼女の音楽は多くのリスナーの心を掴むだろう。
完璧に作られたイメージを体現するのではなく、あくまで等身大でどこか不器用な自分をさらけ出しているのが、このリトル・シムズだ。
発売・販売元 提供資料(2025/04/04)
UKの人気フィメール・ラッパーが2年強ぶりに発表した3作目はグライミーなヒップホップ・サウンドをベースにソウルやレゲエ、ポップスなどさまざまなエッセンスも感じさせ、これまで同様の多彩な内容に。前作に続いてのクロニックスやリトル・ドラゴン、マイケル・キワヌーカといったゲスト勢とのコラボはどれも秀逸で、特にクレオ・ソルの儚げな歌声が耳に残る"Selfish"が印象深い。
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タワーレコード(vol.425(2019年3月25日発行号)掲載)
強いエネルギーが感じられて、雰囲気も抜群!!!!!