「浪漫溢れる詩情をバックに随想に浸るのもいいかも知れない」。スモーキー・ヴォイスと独特なスライド・ギターの音色で世界中のリスナーを魅了する、英国を代表する孤高のシンガー・ソングライター、クリス・レア。彼が1985年に発表し、ヨーロッパを中心に一躍人気アーティストの仲間入りを果たすこととなった重要作ともいうべき名作『SHAMROCK DIARIES』が、発売40周年を記念した限定リサイクル・グリーン・アナログ盤となって登場!
1978年の大ヒット「Fool (If You Think It's Over)」で音楽シーンに登場したクリス・レアは、ブルース・ロックをベースとしたコンテンポラリーなAORサウンドで、本国イギリスを始めヨーロッパ各国でヒットを連発する、英国を代表するシンガー・ソングライターだ。40年を超えるキャリアを通して24枚のスタジオ・アルバムをリリースし、その累計アルバム・セールスは実に3,000万枚を超える、UKが誇る伝説的ギタリスト/ソロ・アーティストの一人だ。
彼のそのむせび泣くような独特なスライド・ギターの音色と渋みに満ちたスモーキー・ヴォイスは世界中に響き渡り、ここ日本でも、87年に車のTV CMで「On The Beach」が使用され、そのスタイリッシュな世界と大人の色気漂う歌声で一世を風靡した。また「Driving Home for Christmas」は毎年、最も愛されるクリスマス・ソングの1曲として、世界中で親しまれている。
彼が1985年に発表し、非常に高い評価を受ける名作『SHAMROCK DIARIES』が、リリース40周年を記念した限定盤リサイクル・グリーン・アナログ盤となって今回登場することとなった。クリスのアイルランドの伝統と自身の人生経験からインスピレーションを得た、非常に個人的で内省的な内容の今作は、アルバムの生々しい誠実さと感情の深さが全世界のリスナーの共感を呼び、クリス・レアのストーリーテラーとしての評判を確固たるものにした。今もなお世界中のファンに愛される続けるこのアルバムは、まさにクリス・レアの不朽の音楽的遺産の証ともいうべき作品なのだ。
アイルランドでの生活からインスピレーションを受けて作り上げた、彼にとって通算7作目となるスタジオ・アルバム『SHAMROCK DIARIES』。2019年にリリースされたデラックス・エディションに掲載されていたインタビューの中で、彼はアイルランドのダブリンと彼の故郷であるミドルズブラとの共通点を挙げている。実際、ミドルズブラにはたくさんのアイルランド人が住んでおり、クリスにとっては家族的なつながりも持つ土地でもあるのだ。
アルバムの中でも最も人気のある2曲である「Stainsby Girl」と「Josephine」は、それぞれ妻のジョーンと娘のジョセフィーヌのために書かれた曲だ。また、「Steel River」という曲は、彼の母親が亡くなった後にミドルズブラに戻り、そこで幼少期を過ごした家が取り壊されていた経験をもとに書かれた曲。他にも、ミドルズブラ南部にある丘、Roseberry Toppingの近くに購入した家にちなんで名づけられた「Chisel Hill」といった楽曲も今作には収録されている。この曲は、自分にとって非常に感情的な曲だ、とクリスは語っている。
発売・販売元 提供資料(2025/03/28)
After seven albums, Chris Rea was finally beginning to get the hang of what makes a commercial success. He had not changed his style throughout the 1980s, but now it was 1985 and the synth pop sounds and new romantics were both long gone -- and in their place were stadium-filling anthemic rock or power ballads. Shamrock Diaries was a mix of soft ballads like "Chisel Hill" and "One Golden Rule" along with saxophone-led uptempo numbers such as the title track and the feel-good song of the summer, "All Summer Long," which would have made an ideal single had Magnet decided to release it. Shamrock Diaries was written very much with family in mind, particularly considering the two singles released: "Stainsby Girls" was a tribute to his wife, Joan, who had attended Stainsby Secondary Modern School; and "Josephine" was written for his eldest daughter. The opening track, "Steel River," was rather hard to define, being a soft piano-led ballad until the first chorus kicked in and the song revealed gospel roots, but by the time the second chorus came along it had become a jazz jam. This was followed by "Stainsby Girls," easily the most like Bruce Springsteen that Rea had ever sounded -- and it became his first Top 30 single since "Fool If You Think It's Over" from the late '70s. However, Chris Rea saved the best track until the end: the slow-building "Hired Gun," over eight minutes of brooding menace. ~ Sharon Mawer
Rovi