ロンドン出身の匿名暗号ロック集団=スリープ・トークン
RCA Records移籍第一弾となるスタジオ・アルバム『イーヴン・イン・アーケイディア』
全米・全英1位を含め、全世界9か国のアルバムチャートで1位を獲得!
スリープ・トークンは2016年にロンドンで結成されたロック・バンド。フロントマンのヴェッセル(Vessel)を中心に、メンバー全員が匿名かつ覆面という独自の活動形態、暗号的で謎めいた世界観、インタビュー等をほぼ行わない秘密主義的スタンスにより、異色のグループとして注目されている。音楽面ではヘヴィ・ロックをベースに、ヒップ・ホップ、ジャズ、R&Bなどあらゆるジャンルを取り込んだ実験性と、それにもかかわらずポップス級の感染力をもつメロディーが特徴。3部作の最終章となった、2023年リリースの前作『テイク・ミー・バック・トゥ・エデン』は、全英アルバムチャートで3位を記録した。
2年ぶりとなる最新作『イーヴン・イン・アーケイディア』は、RCA Records移籍第一弾となるスタジオ・アルバムで、先行シングル「イマージェンス」はこれまで同様、ヘヴィ・ロックをベースにしながらも、ヒップ・ホップ、ジャズも融合した新たな音楽を提示しており、アメリカのビルボード誌のホット・ハード・ロック・ソングス・チャートで、2週目のチャートインで1位を記録した。リンキン・パークの「ジ・エンプティネス・マシーン」を抜いての1位となる。その他にも、イギリスとアメリカのSpotifyチャートで、初登場20位以内に登場。ポップスが中心のメインストリーム音楽シーンに異変が起きたと話題になった。
そして『イーヴン・イン・アーケイディア』は、全米・全英1位を含め、全世界9か国のアルバムチャートで初登場1位を獲得! 今年の音楽シーンで、最も注目を集めるアルバムとなっている。
発売・販売元 提供資料(2025/05/29)
1曲目を飾る7分超えのメタル・オペラ"Look To Windward"にいきなり度肝を抜かれる4枚目のアルバムは、早くも英米でNo.1を記録。ロンドンの覆面ロック・バンド、スリープ・トークンは新たなラウド・ロックのスターとして、世界中から注目されている。ライヴ・アクトとしても人気を集めている彼らだが、メタルとR&B、ラップ/ヒップホップを大胆かつ自由自在に組み合わせた音源から感じられるのは、むしろトラックメイカーあるいはボカロPに近い発想だ。プログレ並みに長尺の曲が並んでいるが、最後を飾る8分超えの"Infinite Baths"は、壮大なバラードをストレートに歌い上げる。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.499(2025年6月25日発行号)掲載)