リトル・フィート、13年振りとなる新作が完成。スワンピーなサザン・ソウルが満載のロックンロールへの凱旋アルバム『ストライク・アップ・ザ・バンド』、リリース。
Bill Payne(keys/vocals)、Scott Sharrard(guitar/vocals)、Tony Leone(drums/vocals)、Fred Tackett(guitar)、Kenny Gradney(bass)、Sam Clayton(percussion/vocals)というメンバーによるLittle Featの『Strike Up The Band』は、スワンピーなサザン・ソウルが満載の、ロックンロールへの凱旋アルバムである。13年以上ぶりとなるこの新作には、PayneとTackettに加え、バンドの新メンバーであるSharrardとLeoneが書いた曲も収録されている。プロデュースは、グラミー賞を複数回受賞したVance Powell(Phish、Chris Stapleton、Jack White)とBill Payneが手掛けた。PayneとGrateful Deadの作詞家、Robert Hunterによる「Bluegrass Pines」には、スペシャルゲストとしてMolly Tuttleと Larry Campbell & Teresa Williamsが参加。また、タイトルトラックには、Larkin Poeがゲスト・ボーカルとして参加している。
発売・販売元 提供資料(2025/05/12)
表題からしてひたむきな気概が伝わる新作。そうか、ポール・バレアが亡くなって初のオリジナル・アルバムになるんだな。切れ味鋭いホーン隊を伴った"Too High To Cut My Hair"やゴキゲンなセカンドラインを弾き出す"New Orleans Cries When She Sings"など全編ファンキー味揃いで、どのプレイもまぁ熱い。ラーキン・ポーのコーラスをフィーチャーした表題曲が沁みる。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.499(2025年6月25日発行号)掲載)