ロック、フォーク、クラシック、カントリー、ブルース、ゴスペルのブレンドという当時のどのバンドよりも分類しにくかったその音楽性はもちろん、クラシック畑のギタリストBob Swansonによるラガも取り入れたスペーシーなサイケデリアと、妖しく神秘的なオーラをまとったBarbara Mauritzのヴォーカルによって、「60年代のサンフランシスコで最もアンダーグラウンドだった」と評価されるLAMB。
アルバムとしては70年に『A Sign of Change』、71年に『Cross Between』を残した彼らですが、バンドの歴史はこれらのレコードのリリースよりも2、3年ほど前から始まっていました。BOBとBARBARAのソングライティング・チームは多作だったため、彼らのオリジナル曲のかなりの部分がアルバムに収録されなかったものの、多くのスタジオ・リハーサルに録音を残しています。
LP未収録楽曲はもちろん、LP収録曲の大幅な別ヴァージョンも多数含まれた60年代後半のベスト盤的コレクション。サンフランシスコ・ロック界で最も過小評価されているバンドの一つであるLAMBの全体像を完成させる本作は、彼らがスタンダードなロック・バンドからどこのグループとも比較できないような特異なグループへと変貌を遂げていく過程を記録した一級品でもある。
Bob Swansonのインタビューをもとにしたライナーノーツ、プライベート・アーカイブからの写真やメモラビリア掲載ブックレット。
発売・販売元 提供資料(2025/05/07)