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緩和ケアの現場で実践する 非がん患者のこころのケア入門

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フォーマット 書籍
発売日 2025年04月28日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524211616
ページ数 200
判型 A5

構成数 : 1枚

【書評】
「なんとなくうまくやる医者には概念的裏付けがあることがわかる」
「あの人がみると,なんとなく患者さんが落ち着かれるよねえ」「あの人に頼むと,ご家族がなんか笑顔になってくるよねえ」そういう医師や看護師(他の職種でもだろうが)はどの施設にもいる.筆者も臨床でのフロントラインにいたときはそのようにいわれる医師の一人であった(らしい).

こういう医療者には2つの類型がある.一つは,その人の本能で日々行動しているのだが,知識のある人がみると,「あ,いま○○的アプローチしてる」タイプの人.筆者の周りでは,まかせておけば確実のベテラン看護師さんによくみられる.本人も言葉ではうまく説明できないけど,○○的なアプローチを自然と習得している人である.難しい木材を加工しているうちに技術を身につけた大工さん,雨ばっかりで味が落ちた時期でも野菜がおいしくなるように工夫できる料理人という雰囲気である.

もう一つは,自分で意識的に○○的アプローチや○○法を取得して,実践している人で,こちらは医師に多い気がする.とくに,心も身体も何とかしたいというモチベーションの心療内科や家庭医系の人が自主的に学習と経験を積み重ねているようにみえる.筆者は(我流だが)心療内科をやっていたこともあり,ホスピス時代に看護師さんから頼まれて,勉強会で心療内科的な臨床技術をホスピスの日常に応用する,みたいな勉強会をやっていた.今思うとあれは好評であった.

さて,本書では,日々の臨床のなかでちょっとしたことで患者さんを笑顔にできる,(まではいかなくても)行き詰まった場面を少し打開できる方法が多く提示され,さらにそれぞれ概念化して説明されているというところが強みである.編集の松田能宣先生が優れた心療内科医であるということがこの1冊を通して流れる雰囲気を作っているに違いない.

筆者がよく使う(というか筆者のなかから自分の人生にも一致するものとして自然に出てくる)概念で,本書でも紹介しているものに近そうなものを一つあげておく.

いろんな治療を求める家族の自責感:同時期に複数の経験が重なったことで自分で研究したことのあるテーマである.医療の目でみたら「効果のない」治療を求めるご家族の少なからずが「自分が十分なことができなかった」という自責感を抱えている.筆者の経験では,「ずっと夜に咳をしているのは知っていたから,もっとはやく病院に連れて行っていれば手遅れにならなかったと思うと……(こらえていた涙をつーっと流す)」という方が多かった.こういうときに,「その治療の効果はこういうことだから,効果がない(かえって負担になる)んですよ」といっても,まったく緩和ケアになっていない.「ところで,ひょっとしてですけど,なにか自分を責めてたりされてませんか」と視点を変えてみて,相手の苦しみを和らげようとするのが緩和ケアである.

だいたいうまくいくやり方というのは,世代や人種を超えて,それなりの一貫性がある(禅とマインドフルみたいなものだ).緩和ケア臨床においてそれなりにうまくいくやり方というのは経験的にあるが,心療内科的な方法と共通することも多い.いや,それは,そもそも人間が社会で生きていくうえでの工夫といってよいのかもしれない.本書は,意識せ()...

  1. 1.[書籍]

非がん患者のこころのケア,がんとはどう違う?
心不全やCOPD,慢性腎臓病,アルコール性肝疾患,神経難病(ALS,パーキンソン病)といった代表的な慢性疾患を取り上げ,非がん患者の心理的苦痛に対応するための実践的知識を提供.1章では心理療法のエッセンスと実践方法を,2章では各疾患の心理過程に伴う対応とケアの実際を解説.ケースや面談のテクニックも豊富に紹介し,緩和ケアの現場で明日から役立てられる一冊.

【目次】
Chapter 1 使える! 心理療法のエッセンスと実践
01 認知行動療法
02 マインドフルネスとコンパッション
03 家族療法
04 解決志向アプローチ
05 動機づけ面接
06 問題解決療法

Chapter 2 非がん疾患の心理過程とその対応
01 心不全
02 慢性呼吸器疾患
A COPD
B 間質性肺疾患
03 慢性腎臓病(CKD)
04 アルコール性肝疾患
05 神経難病
A 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
B パーキンソン病

Chapter 3 非がん患者のこころのケアTips & Topics
01 治療的自己
02 共感と共鳴
03 防衛機制
04 病態仮説の構築
05 ジョイニング
06 リフレーミング
07 メタファー
08 心理的ケアとしての身体診察
09 自律訓練法
10 漸進的筋弛緩法(PMR)
11 共鳴呼吸法
12 不眠症の非薬物療法
13 ナラティブアプローチ

作品の情報

メイン
編集: 松田能宣

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