生きる伝説=ウィリー・ネルソン 通算154枚目となる 最新アルバム『Oh What A Beautiful World』
ウィリー・ネルソン、ソロ77作目、通算154作目のスタジオ・アルバム『Oh What A Beautiful World』。アルバム全体をアメリカのシンガー・ソングライター=ロドニー・クロウエルの作品に焦点を当てた最新作。ウィリー・ネルソンとロドニー・クロウエルとの関係は、共にテキサス出身で、1960年代半ばにクロウエルがネルソンの曲をラジオで聴き、ヒューストンで彼のライヴを観て以来、たびたび交流するようになったという。ネルソンが、クロウエル曲を初めてレコーディングしたのが1983年で、それから40年後の今作で再びをレコーディングされている。
ネルソンの長年のコラボレーターであるバディ・キャノンがプロデュースし、ネルソンのヴォーカルと"Trigger"と名付けられたギターから奏でられる音色、そして素晴らしいバック・バンドがフィーチャーされており、ネルソンとクロウェルのデュエットによるタイトル曲「Oh What A Beautiful World」、1976年の 「Banks Of The Old Bandera」(ジェリー・ジェフ・ウォーカー)や、1981年の 「Shame On The Moon」(ボブ・シーガー)といった初期の曲から、「What Kind Of Love」(ロイ・オービソンのメロディをもとにウィル・ジェニングスとの共作)のような90年代の曲、更には、キース・アーバンやティム・マグロウのために書かれた2000年代の楽曲等、12曲が収録されている。
発売・販売元 提供資料(2025/03/14)
ウィリー翁が92歳の春に世に放ったのは、前作『The Border』でも複数取り上げていたロドニー・クロウェル楽曲を特集した一枚。ロイ・オービソンがメロディーを書いた"What Kind Of Love"など燻し銀の歌声が七色の輝きを放つ快演揃いで、人情味豊かな歌、朴訥としたギター・ソロが聴ける表題曲などはその世界にずっと浸っていたい心地良さがあり。あまりに見事な新作。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.498(2025年5月25日発行号)掲載)