来日公演決定!マネスキンのヴォーカリスト"ダミアーノ・デイヴィッド"
待望のファースト・ソロ・アルバム『ファニー・リトル・フィアーズ』(クリーム・ヴァイナル)
イタリアのロック・バンド"マネスキン"。世界的な人気を獲得しているバンドのフロントマンであるダミアーノ・デイヴィッド(Vo)の、ファースト・ソロ・アルバム『FUNNY little FEARS』(ファニー・リトル・フィアーズ)。
アルバムにはこれまでにリリースした、シアトリカルで壮大なバラード「シルヴァーラインズ」、鮮やかでキャッチーさ満載の「ボーン・ウィズ・ア・ブロークン・ハート」、哀愁漂うアコースティック・ナンバー「ネクスト・サマー」を含む、バンドとはまた違った新たな魅力を見せてくれている全14曲が収録。またダミアーノの力強くも端正なフェイスが打ち出されたジャケット写真も印象的だ。
アルバムについてダミアーノは自身でこう語っている。
「僕は昔からずっと高いところが怖かった。そこでは足元で地面が割れると一瞬ですべてが失われてしまうから。僕は暗いところも怖かった。そこは歩みに気を付けないと連れていかれてしまいそうな、自分が見たり理解したりすることのできない莫大な空間だから。僕は自分自身が怖かった。多くを求めすぎて、自分が本当に欲しいものかわかってもいないものを追いかけているから。そして正直言って、今も時として怖がっている。でも、自分のためにマニュアルを書いたんだ。あなたにも役立ちますように。僕はそれを『ファニー・リトル・フィアーズ(おかしな小さな恐怖)』と名づけた。愛を込めて――ダミアーノ」
ダミアーノの新章を刻む今作は、バンド活動を経て、これまでに高い評価を獲得してきた彼が、さらに音的にも歌詞的にも予想を打ち破り、ジャンルの境界線を否定し、恐怖と向き合いながら自身の心の奥の中を勇敢に旅している作品となった。
発売・販売元 提供資料(2025/03/14)
個別の活動が目立つマネスキン。ヴィクトリアのバイリ・ファンキ化に仰天したのも束の間、今度はフロントマンのダミアーノから初のソロ作が届きました。ラブリンス関与曲を筆頭に、感傷的な裏声やピアノの調べ、雄大な展開も相まって、2000年代半ばのコールドプレイを思い出させる瞬間が多々。大っぴらにアピールせずとも滲み出てしまう色気がたまりません。もっとも、"Tangerine"では本隊でエルヴィス"If I Can Dream"を演った経験が活かされ、レディオヘッド風の"Sick Of Myself"も『Rush!』の終曲と地続きにあるもの。新境地を開拓しつつ、従来のファンもしっかり抱き込む抜かりなさが見事です。
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.498(2025年5月25日発行号)掲載)
ありがとうございました。
CDの内容はとても良かったです。
また利用させて頂きます。