L'ete Meurtrier / La Reine Blanche (One Deadly Summer/The White Queen)

『殺意の夏(L'ete Meurtrier)』(1983年)/『恋路(La Reine Blanche)』(1991年)
リマスター盤。
12ページのCDブックレット、Sylvain Pfefferによるフランス語と英語のライナーノーツ付。
2025年はジョルジュ・ドルリュー生誕100周年。SNDとTF1スタジオの協力のもと、Music Box Recordsはジョルジュ・ドルリューが作曲・指揮を手がけた2つのオリジナル映画サウンドトラックを同じCDに収録:『殺意の夏』(1983年)/『恋路』(1991年)である。
Sebastien Japrisotの同名小説をイザベル・アジャーニとアラン・スーション主演で映画化した『殺意の夏』(1983年に興行的に成功)は、ジャン・ベッケル監督が約20年ぶりに映画界に復帰した作品である。ジョルジュ・ドルリューは、フランソワ・トリュフォーの遺作(『隣の女』や『日曜日が待ち遠しい!』)のスコアを彷彿とさせる曲も含め、この映画のためにダークで苦悩に満ちたスコアを作曲した。スコアの暗い宝石は、エリアーヌ(エル)にまつわるジャズのテーマで、若い女性の官能的なオーラを際立たせている。ジョルジュ・ドルリューとジャン・ベッケルは、筋書きの中心的要素である機械仕掛けのピアノを特徴づけるために、ラブソング「ピカルディのバラ」の編曲を選び、レイプの強迫観念と不穏な回想となった。1984年セザール賞ノミネート。
カトリーヌ・ドヌーヴ、ベルナール・ジロドー、リシャール・ボーランジェ主演のジャン・ルー・ユベールの5作目『恋路』は、『フランスの思い出』(1987年)の批評家的・人気的成功から3年後の戦後、フランス西部のナント地方を舞台にしている。ジョルジュ・ドルリューは、抑制された感情に満ちたノスタルジックなスコアを提供した。メインテーマは、オープニング・クレジットで早くも聴かれ、大海原に向かう船乗りたちの海のシャンティを彷彿とさせる素朴な民謡風のメロディを展開する。第2主題(ジャン)は、より悲しい曲調で、過去の選択の結果に直面した登場人物の後悔を伝えている。
Colette Delerue監修のもと、リマスターされた2作品のオリジナル・サウンドトラック・アルバムを収録。パッケージには12ページのブックレットが付属し、Sylvain Pfefferによるライナーノーツが映画とスコアについて解説している。