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構成数 : 1
【書評】
「若手医師のための臨床に直結する診断学の良書」
医学生や研修医,そしてプライマリケア医の先生方にとって,脳神経疾患はとかく「複雑で難解」という印象をもたれがちで,その診断に苦手意識を抱く方も少なくありません.この壁を乗り越えるためには,患者さんの訴えをどう分類し,どこに疾患の原因があるのかを的確に理解することが求められます.本書は,そうした悩みに正面から応える構成と内容を備えた,まさに実地臨床に直結する「実践知の凝縮」とよぶべき一冊です.
本書では,神経診断に不可欠な「病因診断」と「病巣診断」という二つの軸が明確に提示されています.患者さんの訴えを適切な医学用語に置き換える作業から始まり,神経診察に基づいて責任病巣を推定し,さらに発症様式や経過を手がかりに病因を絞り込むという,脳神経内科医の思考プロセスが丁寧に解説されており,読み進めるうちにそれらを追体験できます.
総論では,「意識がおかしい」「うまく歩けない」「力が入らない」「めまいがする」「頭がいたい」「話し方がおかしい」など,日常診療で頻繁に遭遇する主訴ごとに,診察の際に注意すべき点,患者さんの訴えに耳を傾ける際のポイント,原因部位を考慮しながら行う診察のコツ,そして鑑別診断へと進む思考が体系的に示されています.とくに印象的なのは,単に症状を分類するだけでなく,「家族や発見者からの情報に耳を傾ける」「発症様式を見極める」といった,臨床現場に即した観察力や思考法への言及が随所に盛り込まれている点です.
症例編は30を超える症例で構成されており,脳血管障害や神経変性疾患,免疫性・感染性疾患,さらには認知症や末梢神経疾患に至るまで,幅広い疾患が網羅されています.それぞれの症例では,総論で学んだことをいかに実践するか,具体的には患者さんの訴えから神経診察,発症様式,鑑別診断までのプロセス,さらにその後の経過と治療に至るまでが簡潔かつ明快に示されており,どの段階で何を考えるべきかが非常にわかりやすく解説されています.
総じて本書は,神経学の基本的知識と実際の臨床を結びつける確かな橋渡し役を果たします.神経診断に不安を抱える初学者はもちろんのこと,すでに診療経験を積んでいる若手専攻医にとっても,診断の基本を再確認し,思考の精度を高めるよき指針となると思います.学んだ知識を日々の診療に活かすための強力なツールとして,本書は大いに貢献するに違いありません.
臨床雑誌内科136巻5号(2025年11月号)より転載
評者●下畑享良(岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野 教授)
【序文】
日本神経学会は,2018 年から診療科としての呼称を神経内科から脳神経内科に変更した.本書の読者は医学部学生や研修医,脳神経内科以外の実地医家が多いと思われるが,読者の世代によっては神経内科という呼称のほうが馴染みが強いのかもしれない.本書では脳神経内科と神経内科の両語が同義語として出てくるが,そのことをご容赦いただきたい.
さて,筆者が医学部の教員として医学生相手に講義をするようになり四半世紀が経過するが,学生諸君から脳神経内科の領域は「とっつきにくい」という意見を耳にすることが多い.昔から脳神経内科を苦手とする学生が多い,...
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年05月23日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524225392 |
| ページ数 | 256 |
| 判型 | B5 |

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