トム・ヨークとマーク・プリチャードがコラボレーション・アルバム『TALL TALES』を〈Warp Records〉からリリース!!
レディオヘッド、ザ・スマイルのフロントマンであるトム・ヨークと、先駆的プロデューサー、マーク・プリチャードが、デュオとしてのデビュー・アルバム『Tall Tales』を〈Warp Records〉からリリース。
本アルバムは、2016年に〈Warp Records〉からリリースされたマーク・プリチャードのアルバム『Under The Sun』に収録され高い評価を得た「Beautiful People」に続く、二人にとって2度目のコラボレーションとなり、トム・ヨークにとっては〈Warp Records〉からの初リリース作品となる。
マーク・プリチャードは、言わずと知れたエレクトロニックミュージックの重鎮であり、リロード (Reload) やリンク (Link)、そしてアンビエントテクノの傑作『76:14』を生んだトム・ミドルトンとのユニット、グローバル・コミュニケーションなどのプロジェクトで知られる。2011年にレディオヘッドの楽曲「Bloom」の2つのリミックスを発表した他、エイフェックス・ツインやデペッシュ・モード、PJ ハーヴェイ、スロウダイヴなどのリミックスも手掛け、多彩なスタイルと多様な名義で活動を展開してきた。
本作では、マーク・プリチャードがシンセサイザーのアーカイブから発掘した古い機材を駆使し、予測不能かつ実験的な音楽を完成させ、トム・ヨークは広がりのある幽玄なヴォーカルを披露し、内省的でダークなストーリーテリングを展開している。
本作のヴィジュアル面を担当したジョナサン・ザワダは、二人にとって、3人目のメンバーとも言える存在だ。アナログとデジタル技術を融合させた独特のアートワークは、作品の世界観にさらなる奥行きを与えている。彼は本作のアルバム・アートワークも手がけており、彼が制作した「Back In The Game」と「This Conversation Is Missing Your Voice」のミュージック・ビデオは、ここ数年の間に音楽と並行して構想されてきた長編映像作品の一部を成している。彼のハイパーリアルなヴィジュアル世界は、有機的な要素とデジタルの境界を曖昧にし、自然の美しさを持つ不穏な風景とディストピア的な冷酷な美学とを対比させている。
トム・ヨークの歌詞、マーク・プリチャードの先進的プロダクション、そしてザワダのヴィジュアルを通し、『Tall Tales』は人類の尽きることのない「進歩」への渇望が、いったいどこへ辿り着くのかを問いかける。
ロックダウン中に、マークがアイデアの詰まった大量のMP3ファイルを送ってくれたんだ。
素晴らしいものがたくさんあって、すぐに「これは今やっていることを置いてでも取り組まなければ」と思った。
ヘッドフォンをつけて、ヴォーカルや言葉、音を探し始めた瞬間から、「こんな場所に来たことは今までなかった」と強く感じた。
さらに、制作が進むにつれて、ジョナサンが映像やアートワークのアイデアを自由かつ直感的に形にしていくのを見て、ますますそう思った。これはクレイジーな体験だったし、これに関われたことを幸運に思う。
ついにこれが世に出るのを楽しみにしているよ。
『Tall Tales』は自分にとってとても大切な作品だ。多くの人に届いて、聴いてもらえたら嬉しい。
- トム・ヨーク
発売・販売元 提供資料(2025/03/12)
さまざまなプロジェクトで精力的にリリースを続けるトム・ヨークの新展開は、かつて"Beautiful People"で共演したマーク・プリチャードと丸ごとコラボしたフル・アルバム! 多岐にわたるダンス・トラックを繰り出してきた鬼才マークも、ソロ名義に専念している近年は深いアンビエンスに包まれた分厚いエレクトロニック・サウンドに持ち味を集約させているが、そんな作風はトムの幽玄なヴォーカル表現とも好相性で、それ以上の不穏で美しい化学反応を見せている。ダイナミックな音塊の蠢きと劇的なメロディー展開を備えた"Back In The Game"をはじめ、感動的な瞬間が節々に刻まれた傑作だ。
bounce (C)香椎恵
タワーレコード(vol.497(2025年4月25日発行号)掲載)
レディオヘッド/ザ・スマイルのフロントマン:トム・ヨークと、アンビエントテクノの傑作「76:14」を残したトム・ミドルトンとのユニットであるグローバル・コミュニケーションなどのプロジェクトでも知られる先駆的プロデューサー:マーク・プリチャードのデュオ作品。プリチャードがシンセサイザーのアーカイブから発掘した古い機材を駆使した予測不能かつ実験的なサウンドに、トム・ヨークの幽玄なヴォーカルが内省的でダークなストーリーテリングを魅せる傑作。トム・ヨークの歌詞、マーク・プリチャードの先進的プロダクション、"人類の尽きることのない進歩"への渇望。ええやんええやん。
intoxicate (C)黒田"ハイプ"朋規
タワーレコード(vol.175(2025年4月20日発行号)掲載)
音楽は近年のEDM路線で(良くも悪くも) 変わり映えは無かった。